フゼア(Fougere)という言葉をご存じでしょうか。
「フゼア」は、メンズ向けを中心に高い人気を誇る香りのひとつです。
一方で、初めて聞く方はイメージしづらいかもしれません。
そこで本記事では、フゼア香水の特徴や代表的なブランド、他の香りとの違いなどをわかりやすくご紹介します。
フゼア香水とは?
フゼア(Fougere)とはフランス語で「シダ」を意味し、香水の世界ではラベンダーやクマリン、オークモスなどを中心にした調香を指します。
古典的かつ爽やかな印象の香りが多く、主にメンズ向けとして定番のジャンルです。
フゼア香水の主な特徴
- ラベンダー:清涼感とリラックス感をもたらす主要なトップノート
- クマリン:やや甘くスパイシーな香りを演出
- オークモス:落ち着きや深みを与えるベースノート
これらの要素が組み合わさることで、クラシカルかつ上品な香りが生まれます。
ラルフローレンとフゼア香水
有名ブランドの中でもラルフローレンは、フゼア系の香りはたくさん展開されています。
ラルフローレンの「ポロ」シリーズは、アロマティックフゼアとして分類されるものが多く、爽快感とエレガントさを兼ね備えたフレグランスとして人気です。
ラルフローレンだけでなく、様々なブランドがフゼア系の香水をリリースしているので、ぜひ好みに合った一本を探してみてください。
シプレとの違いは?
並べられることが多いように、シプレ(Chypre)も歴史ある香水ファミリーのひとつです。
フゼアとシプレはいずれもオークモスを使う点が共通していますが、シプレ系はベルガモットやラブダナムなどの組み合わせにより、よりシックで大人っぽい香調が強調される傾向があります。
フゼアはラベンダーとクマリンの爽やかさが特徴で、シプレは柑橘系と樹脂っぽさが魅力といえるでしょう。
フゼアマリーンとは?
フゼアファミリーの中にも複数のサブカテゴリーがあります。
その中でも、マリンノートを加えたのがフゼアマリーンです。
海風を感じさせるような爽やかさや、オゾン系の透明感がプラスされており、さらに軽快な印象を与えます。 暑い季節やスポーティーなシーンにもマッチするので、フゼアの重さが気になる方にはおすすめです。
フゼア香水を選ぶポイント
- 香調のバランス:ラベンダーの強さや甘さの度合いをチェック
- シーン:ビジネスやカジュアル、デートなど目的に合った香りを意識
- ブランド:ラルフローレンなど、好みのブランドのフゼア系ラインを比較検討
- 季節:フゼアマリーンなど清涼感の強いものは夏向き、クラシカルタイプは秋冬におすすめ
フゼア香水と一口にいっても、配合されるノートやブランドのコンセプトによって香りの印象は大きく異なります。
自分の好みや使用シーンをイメージしながら選ぶと、より満足度の高いフレグランスに出会えるでしょう。
まとめ
フゼアは、「シダ」を意味するフランス語から名付けられた香りで、ラベンダーやクマリン、オークモスを主体としたクラシカルな香りが特徴です。
メンズフレグランスとして定番ですが、サブカテゴリーのフゼアマリーンなど、現代的なアレンジも加わり、さまざまなシーンで楽しめます。
また、ラルフローレンなどの有名ブランドからも数多くリリースされているため、お気に入りの一本を探しやすいでしょう。
シプレとの違いや意味を理解しながら、ぜひ自分らしい香りを見つけてみてください。