香水は肌につけて使用するものですが、空間に香りを広げたいときには、ディフューザーを使いますよね。
同じような液体で香りを楽しむアイテムの香水とディフューザーですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
そもそも香水とディフューザーは同じものではないのか、違いを知りたい人も多いですよね。
とくに香水やディフューザーを切らしている場合、どちらかを代用品として使えないのか、考えた人も多いと思います。
また、香水からディフューザーを作れないのか、気になりますよね。
香水をディフューザーにする簡単な作り方を知っておくと、香水が余ったときに便利です。
その際には、一緒に香水で作ったディフューザーを使うときの注意点も一緒に抑えておくのも大切です。
そこで今回は、香水とディフューザーの違いや香水をディフューザーにする簡単な作り方、それを使用するときの注意点などをあわせて解説します。
【カーメイト・オゥパラディ】そもそも香水とディフューザーってなに?2つの違いとは
そもそも香水とディフューザーとはどんな商品なのか、2つの違いとあわせてくわしく説明します。
香水ってそもそもなに?種類とあわせて解説
そもそも香水とは、香料とエタノール(アルコール)などを混ぜた液体のことです。
肌につけて揮発させることで、いろいろな香りを楽しめるアイテムが香水になります。
香水は基本的にアルコールやエタノールを混ぜて作りますが、場合によってはウォーターベースのものや固形の練り香水などもあります。
また、香りの濃さによって大きく4つの種類に分けられるので、購入する際には注意しましょう。
一番香りが濃いものがパルファン、その次に濃いものがオードパルファン、次いでオードトワレ、オーデコロンとなります。
香料の種類や調香、濃度などによって香りは変わるため、自分に合った香りのものを探して使ってみましょう。
空間に香りを広げられるディフューザーってどんなもの?
ディフューザーは拡散させるものという意味があり、一般的に香りを拡散させるためのアイテムになります。
形状はさまざまで、最近とくに使われているのが、ディフューザー液などと呼ばれる香りの付いた液体にスティックを指してそれを吸い上げ、蒸発させて香りを広げるタイプです。
同じように香りを拡散できるアイテムにはアロマキャンドルもありますが、こちらとは違い、ディフューザーは常に香りを広げられるのが特徴です。
基本的にはアロマディフューザーと呼ばれることが多く、スティックを挿して使うもののほかにも、ストーン式のものや精油に風を当てて香りを広げるタイプのものなどもあります。
ディフューザーは気化式のもの以外にも、液体を霧状に噴出して香りを広げる噴霧式や超音波式、加熱式なども人気です。
噴霧式や超音波式、加熱式のものは電気も必要になるので、手軽に使いたいときには気化式のものがおすすめです。
どちらもフレグランス?香水とディフューザーの違いとは
香水のことをフレグランスということもありますが、フレグランスとは香り製品全般のことを言います。
そのため、ディフューザーで使用する液体のことも大きくとらえるとフレグランスです。
ディフューザーはルームフレグランスとも呼ばれることがあり、部屋の香りをつけるものと考えると、分かりやすいです。
そもそもルームフレグランスは部屋の香りをつける液体のこと、ディフューザーはその香りを広げるためのアイテムだと考えましょう。
しかし、肌につける香水とディフューザーで使用するルームフレグランスは大きく違ってきます。
とくに大きな違いとしては、肌につけることを想定して作られているか、いないかです。
香水は大きく分けると肌に直接つける化粧品、ディフューザーは部屋の中で使用する雑貨として作られています。
ディフューザー代わりに香水はそのまま使える?ディフューザーを香水として使うことは?
香水をディフューザー代わりに使ったり、ディフューザー液を香水として使えるのか、くわしく説明します。
そもそもディフューザーと香水の中身って同じ?
ディフューザーと香水の中身は、同じような香りでも成分が違います。
香水はアルコールと香料で作られていますが、ディフューザーに使用するディフューザー液は揮発性の植物油で香料を希釈していることが多いです。
そのほかにも、化粧品ではないため、いろいろな成分がディフューザー液には使われており、場合によってはあまり肌などによくないものも含まれているので注意しましょう。
ディフューザーはあくまでも雑貨で、部屋に香りを広げて楽しむものになります。
香水として使うことはできないので、もし香水として使いたい香りのディフューザー液があっても、肌に付けないようにしましょう。
ディフューザー代わりに香水って使えないの?
ディフューザー液は香水代わりに使えませんが、香水はディフューザーに使用することもできます。
ただし、そのまま使用すると香りが強すぎたり、ディフューザーを傷める原因にもなるので、少し作り変える必要はあります。
また、ディフューザー液も香水も同じように香りを楽しめるアイテムですが、意外と香りのレイヤーが違うことが多いです。
そのまま使うと香りに違和感があったり、部屋の香りとしては落ち着かないこともあるので、注意しましょう。
香水によって香りが違うだけでなく、成分も微妙に変わってくるので、なるべく品質のいいものを使用するのがおすすめです。
人工的な香りよりも、ナチュラルでくどさやくせのない香りの方が、ディフューザーの香りとしては向いています。
香水が余ったらディフューザーにするのもおすすめ?
色々な香りを試したくても、一度に付けられる香水の香りは決まっています。
そのため、たくさん香水を持っていても、使い切れなくて消費期限が過ぎてしまうこともよくあります。
とくにフルサイズで購入したけど、普段使いしにくかったり、あまり香りが気に入らなかったら、残ってしまうことも多いですよね。
香水は破棄するのも面倒で、そのまま水道に流すことはできません。
どうしても使い切るのが難しい香水がある場合には、ディフューザーにするのもおすすめです。
【精製水・エタノール・アロマオイル】車や部屋用のフレグランスに!香水をディフューザーにする簡単な作り方を解説
香水をディフューザーにする簡単な作り方について、くわしく説明します。
ディフューザーを香水で作りたい!どんな材料が必要?
香水でディフューザーを作りたい場合、必要なアイテムは次の通りです。
- 香水
- 無水エタノール
- ベビーオイル
- 液体を入れるガラス瓶
- リードスティック
以上が、リードディフューザーを香水を作るときのアイテムですが、ベビーオイルはなくても大丈夫です。
香りを長続きさせたいときには、ベビーオイルを入れてみてください。
また、このほかにも香水瓶を開けるためのペンチやニッパー、作業中に怪我をしないための軍手も用意しておくと便利です。
ペンチやニッパーを使用するときには、手を怪我しないように、十分注意しましょう。
使わないフレグランスを再利用!香水でディフューザーを作る簡単な方法を解説
必要なアイテムをそろえたら、まずは香水瓶のスプレー部分を取り外します。
マイナスドライバーなどを利用し、香水瓶とスプレー部分を少し浮かせてから、ペンチやニッパーではさんで取り外してみてください。
香水瓶は中身がこぼれないように、スプレー部分がしっかり接着されていることが多いので、取り外すときには十分注意しましょう。
スプレー部分を取り外したら、用意したガラス瓶に香水と無水エタノールを1:5の割合で入れましょう。
そこに、ベビーオイルを少量入れることで、液体に幕が張られ、揮発しにくくなり、長持ちさせることができます。
リードスティックで中身を混ぜたら、そのままスティックを入れて完成です。
意外と簡単に作れるので、試してみてください。
香水を使ったディフューザー作りでの注意ポイントとは
ディフューザーを香水で作る場合、そのまま香水瓶のスプレー部分を外し、リードスティックを指してもいいのですが、それだと香りがきつすぎることも多いです。
とくにディフューザーとして使っている間に蒸発し、濃度が濃くなっていくこともあります。
そのため、なるべく無水エタノールで薄めてディフューザー代わりにするのがおすすめです。
また、作業中に香水をこぼしてしまったり、スプレー部分の破片やニッパーなどで手を怪我しないように注意しましょう。
すべり止めの付いた軍手を使うと、香水瓶を倒すことなく、しっかりスプレー部分を取り外しやすくなります。
100均一で買える?香水で作ったディフューザーをアトマイザーに入れたいときのおすすめな移し方は?
香水で作ったディフューザーをアトマイザーに入れたいときのおすすめな移し方について、くわしく説明します。
香水で作ったディフューザーをアトマイザーに移して使うことってできる?
ディフューザーとして作ったものをアトマイザーに移し替え、フレグランスリネンウォーターとして使用することもできます。
カーテンや寝具などに振りかけて使うことで、ふんわりとした香りを楽しめます。
スプレー式のフレグランスとして使うときには、ガラス瓶ではなく、100均などで購入したスプレー容器に入れて使いましょう。
また、シミになる可能性があるので、ベビーオイルではなく、代わりに精製水を入れて薄めるのがおすすめです。
無水エタノールと精製水を1:4くらいの割合で入れて混ぜ、適量の香水を入れるだけで完成です。
アトマイザーは持ち運びに便利ですが、通常の消臭スプレーなどを入れるようなスプレー式の容器に入れて使うのもおすすめなので、試してみてください。
アトマイザーにディフューザーを入れたいときのやり方は?
スプレー容器に直接入れて作ってもいいのですが、ビーカーなどの中で作ってからアトマイザーに移し替えるのもおすすめです。
大きめの瓶に入れて作ることで、アトマイザーの中身がなくなっても、作り直す手間が省けます。
ビーカーに無水エタノールと精製水、香水を入れて作った液体を、スポイトで吸い取り、アトマイザーに入れていきましょう。
アトマイザーに入れれるくらいの大きさのスポイトを用意するだけでいいので、簡単に入れられます。
良くアトマイザーにはノズルが付属しているものもありますが、液体を吸い取って入れたいときには使えないので、スポイトが付属しているものを購入するのがおすすめです。
香水で作ったディフューザーをアトマイザーに入れるときのポイントとは
アトマイザーに香水で作ったフレグランススプレーを入れる場合、まずはこぼさないように作業するのが大切です。
匂いがついているもののため、こぼしてしまうと家具などに匂いが染み込んでしまいます。
また、フレグランススプレーを作り置きしておきたいときには、空気に触れないようにふたを閉めたり、アルミホイルなどで封をしておきましょう。
保管するときには、直射日光が当たらない、気温が一定に保たれる場所にしまっておくのがおすすめです。
また、いったん開封してしまった香水はなるべく早く使い切った方がいいので、大量に作りすぎないようにしましょう。
刺激臭がするなど、臭いが劣化してきたら使用するのはやめ、破棄するのがおすすめです。
入れ方が悪い?香水で作ったディフューザーを使うときの注意ポイントとは
香水で作ったディフューザーを使うときの注意ポイントについて、くわしく説明します。
ディフューザーを香水で作ったときの使い方には注意が必要?
香水でディフューザーを作った場合、まずは通常のディフューザーと同じように、涼しくて風通しのいい場所に置くのがおすすめです。
風によって香りが広がるだけでなく、程よく揮発してくれるため、部屋全体に香りがいきわたりやすくなります。
逆に気温が高すぎたり、直射日光が当たるような場所は避けましょう。
香りはディフューザーに刺すウッドスティックの本数によっても広がり方が変わるため、香りが強すぎるときには減らしたり、反対に香りが弱いなら数を増やしてみてください。
場合によってはスティックが詰まって液体を吸い取らなくなることもあるので、香りの広がり方には注意しましょう。
液体が残っているのに香りが広がらないときには、スティックをひっくり返して逆にしてみてください。
そもそもディフューザーにしない方がいい香水も?
香水をディフューザーとして使用したい場合、品質が劣化したものは使わないようにしましょう。
開封してから時間が経ちすぎると、刺激臭がしたり、古くなった油のような香りがしてくることがあります。
その場合には、香水をディフューザーとして使用するのは避け、破棄するのがおすすめです。
ディフューザーは直接肌にはつけませんが、揮発して体の中に少量ですが入ってくるので、品質には注意しましょう。
ディフューザーや香水は同じではない!ただし作り変えておしゃれなルームフレグランスにすることも
香水とディフューザーはそれぞれ液体で香りがついているアイテムですが、成分が違ってきます。
ディフューザーは空気中に香りを広げるもので、肌につけるものではありません。
そのため、肌につけて使用すると赤みが出るなどの異常をきたすこともあるので、やめましょう。
反対に香水はディフューザーと違って肌につけること前提に作られていますが、ディフューザーよりも香りが濃いことが多いです。
そのままディフューザーとして使うと、部屋に香りが充満しすぎて寄ってしまうこともあるので、注意しましょう。
香水からディフューザーのリフィルを作るときには、きちんと程よい香りを広げられるように調整して作るのが大切です。
作ったディフューザーは小分けにして、寝香水などとして使用するのもおすすめなので、試してみてください。
ただし、香水自体が劣化していると、場合によっては異臭がしたり、体調に異常が出てくる場合もあるので注意しが必要です。
使用する香水は、なるべく品質が劣化しすぎていないものがおすすめです。
今回解説したことを参考に、ディフューザーや香水を活用してみてください。
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