香水は商品ごとに香りが違ってきますが、中でも香水初心者さんから香水ファンまで幅広く人気があるのがシトラス系です。
シトラス系の香りは爽やかでとくに夏に人気のある香りですが、具体的にどんな香りのことを言うのでしょうか。
どんな香料がシトラス系に入るのか、知っておくと香水も選びやすくなりますよね。
香料の種類とあわせて香りの種類ごとの特徴もおさえておくことで、さらに具体的な香りが分かりやすくなります。
また、シトラス系の香りはどんな香りと相性がいいのでしょうか。
シトラス系の香水を使うポイントや選ぶポイントも、あわせておさえておきたいですよね。
ほかにも、具体的におすすめなシトラス系の香水も知っておくと香水選びに役立ちます。
そこで今回は、シトラス系のおすすめ香水8選とあわせて、シトラス系の香りの特徴や相性のいい香り、おすすめな使い方や選び方などを紹介します。
そもそもシトラス系の香水ってどんな匂い?意味や特徴を解説
シトラス系の香水はどんな香りがするのか、くわしく説明します。
どんな香料のこと?香水の中でもシトラス系の香りとは
香水はいろいろな香料をあわせて作るものですが、香料それぞれが違った性質を持っています。
その中でもシトラスとは、柑橘類やミカン属の総称のことで、レモンやグレープフルーツ、ミカン、柚子、ライム、マンダリン、ベルガモットなどになります。
それらのフレッシュな柑橘系の香りが、シトラス系の香りです。
爽やかで清潔感のある香りは、香水があまり得意ではない日本人でも使いやすく、人気のある香調になります。
とくに暑い季節にぴったりで、さらっと清涼感のあるフレッシュな香りをまとえます。
フルーツの香りだとフルーティ系の香りもありますが、シトラス系は他のフルーツよりも酸味と透明感のある香りが特長です。
また、果実だけでなく樹皮や葉の香りも使用することもあり、ほんのり苦みや青っぽさがある香りもポイントになります。
フルーツの香りの中でも、甘すぎない香りの香水が欲しい時には、シトラス系の香水を探してみてください。
香りが消えやすい?シトラス系の香水の特徴を解説
シトラス系の香水は、爽やかで清潔感や清涼感のある香りが特長です。
それだけではなく、揮発性が高いため、つけてすぐに香りが広がりやすいのも大きな特長になります。
また、すぐに香りが広がることもあり、香りが消えやすいのが、シトラス系のデメリットです。
揮発性が高く、香りが広がりやすいだけに香りが消えやすいため、使い方には注意しましょう。
香りの広がり方や性質のほかに、シトラス系の香りには気分をリフレッシュさせる効果や不安や緊張をほぐす効果を期待できます。
アロマセラピーなどでもよく使われる香りで、柑橘類の芳香成分であるリモネンには覚醒効果があるとのことです。
頭がすっきりする香りのため、集中力を高めたいときにもおすすめの香りです。
シトラス系の香水はメンズ向けに多い?ユニセックスな香りも?
香水の香りの中でも、シトラス系の清涼感と清潔感はとくに男性に人気があります。
爽やかで甘さがあまりないものが多いため、すっきりと透明感のあるナチュラルな香りから、エネルギッシュで刺激的な香りが好きな男性まで幅広く支持されています。
また、甘さを抑えたものが多いことから、甘い香りの香水が苦手な女性にも人気です。
男女どちらも使いやすいユニセックスな香りも多く、幅広い人が使いやすい香調になります。
【ウッディ・ムスク】シトラス系の香水はどんな香りと相性がいい?使われ方の特徴とは
シトラス系の香水はどんな香りと相性がいいのか、使われ方の特徴などをくわしく説明します。
トップノートに入れることが多い?シトラス系の香りの使われ方とは
シトラス系の香りは、すでに説明したように揮発性が高いのが大きな特徴です。
そのため、つけた瞬間に香りが広がるトップノートとしてよく使われます。
爽やかでフレッシュな印象の香水に使ったり、甘い香りでも重たすぎない印象にしたいときに、シトラス系が使われることが多いです。
また、くせがなくさらっとした香りということもあり、色々な香料と相性がいい香調でもあります。
シトラスノートを加えることで、くせや重さがある香りでも、さらっと付けやすい香りにしやすいのもシトラスの香りの特徴です。
爽やかな香りに奥行きをプラス!シトラス系の香水はどんな香りと相性がいい?
シトラス系の香水は、香調の中でもフローラル系やウッディ系、アロマ系などの同じような植物の香りととくに相性がいいです。
トップノートをシトラス系中心にして、ミドルやラストでフローラルやウッディな香りを持ってくる香水も多くあります。
また、フルーティな香りとも相性が良く、明るい雰囲気の香水に多い組み合わせになります。
ほかにも、ムスクやマリンなど、色々な香りにシトラス系はおすすめです。
シトラス系の香水のおすすめな使い方は?ポイントを紹介
種類によってシトラス系の香水の使い方は変わるのか、おすすめな使い方やポイントをくわしく説明します。
香りが消えやすい!シトラス系の香水のおすすめな使い方は?
シトラス系の香水は、香りが消えやすいのがデメリットです。
持続時間が短く、オーデコロンだと一時間くらいで香りが消えてしまうこともあります。
そのため、シトラス系の香水を使うときには、アトマイザーに詰め替えて持ち歩くのがおすすめです。
香りが消えたら、香水をつけ直すことで、一日中香りを楽しめます。
ただし、同じシトラス系でも香りの組み合わせやブランド、香水の種類によっては、持続時間が長いものがあります。
香りが強いものだと、つけ直す必要がなかったり、つけ直すと香りがきつくなりやすいものもあるので注意しましょう。
シトラス系の香水を使うときのポイントを解説
香水の中でもシトラス系の香りを使う場合、香りがあまり強くないなら、上半身に付けるのがおすすめです。
上半身に数か所に分けてつけることで、うまく香りを広げられます。
また、香りがあまり強くないからといって、つけすぎないようにしましょう。
香りの強さに合わせて、付ける場所や付ける量を調節するのが大切です。
シトラス系の香りが入っていても、重たい香りのときには、ウエストよりも下の位置に付けるのがおすすめです。
上半身、下半身、どちらに付けるときにも、血管の近くに付けることで、香りを広げやすくなるので試してみてください。
プチプラだと香りが長持ちしない?シトラス系の香水を選ぶポイントとは
シトラス系の香水を選ぶポイントについて、くわしく説明します。
香水の中でもシトラス系の香りを選ぶポイントを解説
シトラス系の香水を選ぶ場合、まずは全体の香調をチェックしましょう。
同じシトラス系でも、大まかな香りの傾向によって雰囲気が大きく決まってきます。
フルーティ系やフローラル系、ウッディ系など、どんなシトラス系なのか調べてから香りを絞っていくのがおすすめです。
いくつかに香りを絞れたら、どんな香料がどのタイミングで使われているのか、チェックするのが大切です。
同じシトラス系でも、レモンやベルガモットなど香料の種類によって香りが変わってきます。
トップノートやミドルノートなどを調べ、シトラス系の香料の種類をチェックしてみましょう。
プチプラのシトラス系の香水は香りの持ちが悪いものが多い?
シトラス系の香水の中でも、プチプラのものは香りの濃度がもともと低く、より香りの持ちが悪いものが多いです。
オーデコロンやオードトワレなどのシトラス系の香水で、プチプラのものを購入するときには注意しましょう。
香水を選ぶときには、香りの持ちや香りの濃さなども同時に調べる野がおすすめです。
男性向けだと香りがきついことも?シトラス系の香水を購入するときの注意点を解説
シトラス系の香水を購入するときの注意点について、くわしく説明します。
同じシトラス系でも香りが違う!購入する際の注意点とは
シトラス系の香りといっても、商品ごとに香りは違ってきます。
購入する際には、事前にしっかり香りを調べておきましょう。
香りを調べるときには、口コミをチェックするのもおすすめです。
実際に使った人の感想を調べることで、より具体的な香りが分かります。
その際には、香りの強さや持続時間をしっかり調べておきましょう。
シトラス系の香りは消えやすいため、どのくらい香りが持続するのか、チェックしてみてください。
男性向けだと刺激の強い香りが多い?香りは直接チェックするのがおすすめ
シトラス系の香水の中でも、男性向けのものは刺激が強めのものがあります。
男性でも刺激が強いシトラス系が苦手な人は、選ぶときに注意しましょう。
同じシトラス系でも、ユニセックスな香りと女性向き、男性向きのものに分かれます。
より具体的に香りを確かめたいときには、お店のテスターを使ってみてください。
テスターの香水を直接肌に付けることで、香りの立ち方が具体的に分かります。
また、その際にはつけたての香りだけでなく、時間が経ったときの香りまでチェックしましょう。
シトラス系の香りが消えた後にどんな香りになるのかチェックすることで、より好みに合った香水を選びやすくなります。
【メンズ・レディース】シトラス系のおすすめ人気香水8選を紹介
シトラス系のおすすめ人気香水8選を、くわしく説明します。
フレッシュで清々しい香り「ロクシタン ヴァーベナ オードトワレ」
こちらは、ロクシタンの中でもとくに人気のあるシトラス系の香水です。
プロヴァンスを代表するハーブのひとつであるヴァーベナを使ったオードトワレで、フレッシュなシトラスの香りから、徐々に清々しさの中に優しさを感じる癒しの香りになります。
ヘッドノートはレモン、オレンジ、ハートノートはヴァーベナ、プチグレイン、ベースノートはローズ、ゼラニウムです。
女性だけでなく男性にも人気なロクシタンの人気No.1香水です。
つけたてから爽やかなシトラス系が香り、ラストはローズやゼラニウムのフローラル系の香りに落ち着きます。
吹き抜ける風のような爽やかな香りは暑い夏にぴったりですが、季節やシーンを問わず使いやすくなっています。
くせやくどさがない万人受けするユニセックスな香りのため、幅広い人におすすめの香水です。
カリブ海に吹く海を思わせる香り「ジョーマローン ロンドン ライムバジル&マンダリン」
こちらは、カリブ海に吹く海を思わせるライムの香りに刺激的なバジルと香り高いホワイトタイムが加わった清々しいモダンクラシックな香りの香水です。
ジョーマローン ロンドンの代表的な香水のひとつで、男女どちらも使えるユニセックスな香りになっています。
トップノートはライム、マンダリン、ハートノートがバジル、ベースノートがアンバーウッドです。
鮮やかで刺激的、活気に満ちたフレッシュな香りから始まり、ピリッとしたエッジの利いたハーブのぬくもりと深みをバジルがプラスし、複雑さと持続性を高めます。
最後には、大地を思わせるウッディノートに変化し、優しく温かな雰囲気の香りが続きます。
ジョーマローンの香水はコロンのため、香りの持続時間が短めですが、コロンの中では持続時間が長めです。
サラッとつけてリラックスしたいときや香りを重ね付けしたいときになどに、こちらの香水はおすすめなので使ってみてください。
ナイル川流域の川面に浮かぶ島をイメージした香り「エルメス ナイルの庭」
こちらは、エジプトのアスワンにある庭園のような島での嗅覚の旅をイメージした香りです。
生命と寛大さの象徴であるナイル川を、硬水で表現しています。
トップノートはシトラス、グリーンマンゴー、ロータスフラワー、ハートノートがイグサ、シカモアウッド、ピオニー、ヒヤシンス、ベースノートがインセンス、シクラメンです。
陽光と生命力、自然の豊かさとキラキラした輝きのある庭、フレッシュなグリーンマンゴー、繊細なロータス、エレガントなシカモアを思わせる香りになっています。
付けた瞬間に爽やかなシトラス系の香りが漂い、徐々にグリーンで甘い香りが出てきます。
フレッシュフルーツが合わさった香りをベースに、最後まで透明感のある柔らかな香りが続く香水です。
こちらもユニセックスな香りで、とくにフルーティな香りが好きな人におすすめなので、試してみてください。
バジルグランベールとシトラスノートの香り「イソップ タシット」
こちらは、バジルグランベールと爽やかなシトラスノートが贅沢に香る、活気に満ちた現代的な香りの香水です。
伝統的なコロンのさわやかな香りと、地中海の文化、地質、植物の繊細な香りから着想を得て作られた香りになります。
トップノートはユズ、バジルグランベール、クローブ、ミドルノートはローズマリー、ミント、フェンネル、ベースノートがシダーウッド、ベチバーハート、アンバーです。
ユズをイメージした親しみを覚えるシトラスの香りにバジルを加えたことで、グリーン系の香りに繊細でスパイシーなクローブを思わせる香りが調和しています。
革新的な香でありつつ、幅広い人が使いやすい上質で爽やかな香りになっています。
年齢や性別を問わず使えるおしゃれな香りは、とくに夏におすすめな香りです。
ほんのり苦みのあるグリーンなシトラスの香りから始まり、深みのある優しいウッディな香りが最後まで続きます。
シトラスとバジルの組み合わせが好きな人は、こちらの香りをチェックしてみてください。
中国の数々の庭園と想像上の庭をイメージした香水「エルメス 李氏の庭」
こちらは、現実と空想が重なり合う中国の庭園をイメージした香水です。
散策と思考が融合する瞑想の場として、調香師のジャン=クロード・エレナが花と水、木と岩が散りばめられた香水の物語を紡いでいます。
主な香料は、金柑、ベルガモット、ジャスミン、ミント、華北山椒、グリーンリーブス、ウォータリーノートです。
みずみずしいシトラスの香りから始まり、しっとりとした透明感と少し湿気をおびたスモーキーな香りに変化し、ジャスミンなどの落ち着いた香りが最後まで続きます。
繊細なサンバックジャスミンに、酸味のある金柑、はじけるようなベルガモットの香りが特長になります。
庭シリーズの中でもストーリー性を感じる香りで、シトラスとジャスミンの香りに包まれたい人におすすめな香水です。
ユニセックスな雰囲気のある香りですが、ジャスミンの華やかな香りが好きな女性にとくにおすすめです。
シトラスとアロマな香り「サンタマリアノヴェッラ ポプリ」
こちらは、「Firenze 1221 Edition」800周年記念コレクションのアイコニックフレグランスの一つです。
サンタマリアノヴェッラの歴史的なポプリの香りで、トスカーナの丘に咲く植物の果実、葉、花弁の香りを思い起こさせます。
トップノートはベルガモット、ビターオレンジ、ローレル、ミドルノートはラベンダー、タイム、クローブ、ローズマリー、ベースノートがパチュリ、シダーウッド、ペルー産バルサムです。
ローレルの爽やかさに柑橘の香りが加わり、ミドルでアロマな香りがナチュラル感と幸福感をプラスし、ベースで香り全体に個性と奥行きを与えています。
アロマティックでリラックスできる香りで、シトラスとアロマな香りの組み合わせが好きな人におすすめです。
ほんのりスパイシーさもあり、シトラス系の香りの中でも温かい冬でも使いやすい香りになっています。
いきいきとはじけるような香り「トムフォード ネロリ ポルトフィーノ」
こちらは、イタリアのリビエラ地方、ポルトフィーノの涼しいそよ風、透明なスパークリングウォーター、青々とした葉の生い茂る様子を表現した香りの香水です。
爽快感溢れるシトラスオイルに、フローラルノート、アンバーを用いた、弾ける感覚がありながらも、しっかりと落ち着いた印象の香りになっています。
トップノートはベルガモット、マンダリンオレンジ、レモン、ビターオレンジ、ラベンダー、ローズマリー、マートル、ハートノートがアフリカンオレンジブロッサム、ネロリ、ジャスミン、ピトスポラム、ベースノートがアンバー、アンジェリカ、アンブレットです。
爽やかで爽快な香りに、咲きたての花の美しさを閉じ込めたオレンジフラワーのような、ネロリの蕾のエッセンシャルオイルが含まれているのが特徴です。
ハーブやシトラス、柑橘類の花々を主役とした、軽やかなアロマティックフローラルの香りになります。
軽やかなオレンジブロッサムの香り「ラルチザンパフューム イストワール ド オランジェ」
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こちらは、太陽の光と陰影、美しいコントラストを表現した、軽やかなオレンジブロッサムの香りの香水です。
調香師がモロッコのタルーダントを訪れた思い出から生まれた香水で、太陽が照り付けるエキゾチックな旅先からインスピレーションを受けています。
トップノートはネロリビガラード、ホワイトティー、ミドルノートがムスク、オレンジブロッサム、モミアブソリュート、ラストノートがアンバーノート、トンカビーンです。
シトラスとフローラルの香りが合わさった明るい香りは、とくに女性におすすめの落ち着いた香りになっています。
爽やかで気品あるオレンジブロッサムにホワイトティーを重ねた香りで、みずみずしい花びらのようにピュアで繊細な雰囲気があります。
最後はムスクとアンバーノートがまろやかに溶け合い、日差しを受けた肌にシルクの衣をまとったような贅沢な感覚になるのが特徴です。
アーモンドを思わせるトンカビーンの優しい余韻を残し、ビターオレンジの木陰で過ごすような幸せな安らぎを最後は感じさせてくれます。
シトラス系の香水は爽やかで使いやすい香りが多い!香水初心者さんにもおすすめな香調
爽やかで使いやすいシトラス系の香水は、男性・女性どちらにもおすすめです。
ユニセックスな香りも多く、性別を問わず使いやすいのもシトラス系のいいところです。
香りの持続性は低いのですが、その分重たくなりすぎないこともあり、香水初心者さんでも使いやすくなっています。
しかし、シトラス系の中でも男性向けのものは、トニックのように刺激が強めの香りもあります。
同じシトラス系でも香りが変わってくるので、きちんと具体的な香りを調べてから購入しましょう。
また、シトラス系の香りは持続時間が短いこともあり、ほかの香料とのあわせ方も大切です。
残り香まできちんと調べ、どんな香りになるのかチェックして選びましょう。
香りが控えめで持続時間が短いものの場合は、アトマイザーに詰め替えて持ち歩き、つけ直して使うのがおすすめです。
今回紹介したことを参考に、シトラス系の香水を使ってみてください。