香水を使っていると、いつの間にかつけたての香りが消えて落ち着いた香りになっていますよね。
さらに時間が経つと、つけたての香りとは全く違う香りになっていることも多いです。
では、どうして香水は時間経過とともに香りが変わるのでしょうか。
また、香りの変化は時間経過以外にも関係しているのかも、気になりますよね。
香りの変化などを踏まえることで、香水を購入する際の指標にもなります。
ほかにも、香水は年月が経ちすぎると異臭がしたり、香りが劣化することもあります。
香水が劣化するまでにはどのくらいの期間がかかるのか、品質が悪くなる理由もおさえておくと便利です。
そこで今回は、香水の香りはどうして時間とともに変化するのか、香水を購入する際のポイントや香りが劣化する理由などをあわせて徹底解説します。
時間が経つと香水は匂いが変わるのはなぜ?その理由を解説
香水の匂いはどうして時間が経つと変わるのか、理由をくわしく説明します。
どうして匂いが変わる?香水の香りが広がる仕組みとは
そもそも香水は、香料が揮発することで香りが広がるアイテムです。
香料ごとに揮発する時間が違ってくるため、つけたての香りと時間が経ったときの香りが違ってきます。
例えば、シトラス系のように揮発性が高い香料の場合、つけてすぐに揮発するため、トップノートに香りが出てくることが多いです。
反対に揮発性の低いバニラやムスクなどの重たい香りの場合、つけてすぐには香りがあまり出てこないため、ミドルやラストに使われることが多くなります。
また、すぐに揮発するシトラス系などの香料は香りが消えやすく、持続時間が短い傾向にあります。
トップやミドルの香りが無くなると、その下のラストノートの香料が前面に出てくるため、香水によっては全く違った雰囲気の香りになることも少なくありません。
香水は作り立ての香りと日にちが経ったときの香りも違う?
つけたての香りや時間が経ったときの香りだけでなく、香水は作り立ての香りと作ってから日にちが経ったときの香りも違ってきます。
調合したての香りはよりフレッシュさがあり、日にちが経つと香りが落ち着きます。
さらに時間が経つと香りが劣化し、使えなくなることもあるため、注意が必要です。
作り立ての香水を購入できるお店もあるので、気になる人はチェックしてみてください。
また、香水を手作りするときにも、作り立ての香りを楽しめます。
作り立ての香水を実感してみたい人は、香水を手作りしてみるのもおすすめです。
その際には、きちんと肌につけられる材料を用意するのが大切です。
人によって付けたときの匂いが変わることも?香水を購入する時のポイントとは
香水を購入する時のポイントを、くわしく説明します。
時間経過だけの変化じゃない?香水を購入する時のポイントを解説
香水を購入する際のポイントは、次の通りです。
- 香調
- 香りの流れ
- 香りの強さ
- 実際の香り
まず、香水を選ぶときには全体的な香りの輪郭を調べましょう。
シトラス系やフローラル系、ウッディ系など中心となる香りを調べ、どの香水を購入するのか、絞っていきます。
欲しい香調の香水を絞ったら、さらに細かく香りを調べていきます。
トップノートからラストノートまでの香りの変化や使われている香料を調べ、具体的な香りをチェックしましょう。
とくにミドルノートやラストノートの香りは大切になるため、しっかり調べてください。
また、香りの流れだけでなく、香りの強さも香水の雰囲気を決める大きなポイントです。
オーデコロンやオードトワレは香りが弱く、オードパルファンは香りが強めの種類になります。
香りの傾向や香りの強さまで調べることで、より好みに合わせた香水を選びやすくなります。
最後に、実際の香りを調べていきましょう。
香水は体温や体臭、肌質などによって微妙に香りが変わってきます。
そのため、できれば最終的にはお店のテスターで実際に肌に香水をつけ、香りを調べるのがおすすめです。
お店に行く前に実際に使った人の口コミを調べておくと、欲しい香水をより絞りやすくなります。
どうしてもお店に行けない人も、くわしく口コミを調べておくのがおすすめです。
購入時にすでに香りが変わっていることも?お店の選び方にも注意
香水は保存状態や保存期間によって、香りが変化します。
基本的には開封していない香水なら香りが変化しにくいのですが、何年も経った香水だと、香りが変化している可能性はゼロではありません。
とくにネット通販で香水を購入する際には、店舗購入よりも注意が必要です。
香水の保存状態のいいお店で購入するだけではなく、すでに廃盤になった香水のように、作られてから時間が経った香水は、より保存状態に気を付けましょう。
商品の口コミだけでなく、お店の評判も確かめてから購入するのもおすすめです。
香水は品質が悪くなると匂いが変わる!何年くらいの期間で香水は劣化するの?
品質が悪くなると香りが劣化する理由や何年くらいで香水は劣化するのか、くわしく説明します。
何年くらい香水って使えるの?香りが劣化する理由とは
開封した香水は、空気と触れやすくなることから、酸化したり、雑菌が入ったりすることで、香りが劣化していきます。
ほかにも、直射日光が当たったり、気温が大きく変化することで、香水の成分が変化し、香りが劣化することも多いです。
そのため、香水は直射日光が当たらず、温度が一定に保たれる場所に保存するのが大切です。
香水は開封してから、できるだけ半年や1年以内に使い切るのがおすすめです。
最低でも2年以内に使い切れる量を購入し、香りが変化した香水を使わないようにしましょう。
香水が劣化したら使わない方がいい?色が変わるくらいなら大丈夫?
少し香りが変化する程度なら、香水を使っても問題ありません。
しかし、明らかに異臭がする場合や古い油のような匂いがする場合には、使わないようにしましょう。
劣化して成分が変化した香水を肌につけると、場合によっては肌に異常が現れることもあるため、注意が必要です。
また、色が変わる程度なら使っても大丈夫です。
しかし、色が変わっていて、酸味のある匂いになっているなど、香りに異常がある場合には、使わないようにしましょう。
時間が経つほど違いが出てくる!匂いが変わる性質を踏まえて香水は購入しよう
香水は付けたての香りと時間が経ったときの香りが違っていることが多く、つけるときにはきちんと香りの流れを把握しておくことが大切です。
お店で香水を選ぶ際には、きちんとラストノートまで調べておきましょう。
テスターを使用する場合、できるだけつけたての香りだけでなく時間が経ったときの香りまで調べるのがおすすめです。
また、香水は年月が経ちすぎると香りが劣化する可能性があります。
油っぽい香りがしたり、異臭がするほか、本来の香りよりも薄くなったり、微妙に香りに差が出てくることも多いです。
香りが劣化すると、本来の香水の良さを楽しめなくなるため、香水はできる限り1~2年以内に使い切れる量を購入するのがおすすめです。
今回解説したことを参考に、香水の匂いの変化を踏まえて商品を選んだり、品質管理をしてみてください。