香水を使うときにつけすぎると、周囲に迷惑がかかることもありますよね。
最近は香害という言葉もあり、香水を使うときには注意も必要です。
香水をつけすぎるともともとの香りの魅力も半減してしまうため、適量をつけるのが大切です。
では、外出前に香水をつけすぎてしまった場合、香りを取る方法はあるのでしょうか。
肌や髪に香りがつきすぎた時には、付けた場所によって香りの取り方は変わってくるのか、気になる人も多いですよね。
香りを取る方法だけでなく、匂いを取りたいときにやってはいけないことも同時におさえておくも大切です。
また、肌や髪などではなく服やカバンなどの体以外の部分に香水がついたときには、どうやって匂いを取ればいいのでしょうか。
普通の布だけでなく、革製品のように特殊な素材に匂いがついたときの対処法も知りたいですよね。
そこで今回は、服や髪に香水をつけすぎた時の対処法やNGな取り方などについて、徹底解説します。
外出前に香水をつけすぎたらどうすればいい?香りを取る方法ってあるの?
香水をつけすぎた時に香りを取る方法はあるのか、くわしく説明します。
強すぎる香りは周囲の迷惑になることも!香水をつけすぎた時はどうする?
香水をつけすぎた場合、匂いのもとになる香料を取り除く必要があります。
洗える場所に香水がついているときには、まずは石鹸で洗い流してみましょう。
このとき、冷たい水よりもお湯で洗った方が匂いをしっかりとりやすくなります。
もし洗うのが難しいときには、アルコールが含まれたウェットティッシュなどで拭きとると、匂いが和らぎます。
さらにしっかり匂いを取りたいなら、濃度が高いアルコールをティッシュなどに含ませて拭くのがおすすめですが、肌が傷むこともあるので注意が必要です。
ウェットティッシュのほかにも、汗拭きシートなどアルコールが入っているものならどれでもOKです。
基本的に香水はアルコールに香料をとかしていることもあり、香料はアルコールに溶けやすい性質があります。
香水とは別のアルコールを使うことで、香料の匂いを別のアルコールに溶かして取り除きやすくなります。
そもそも香水はどのくらいの量が適量?種類ごとに解説
香水をつけすぎないためには、香りをまとうときの適切な量を知っておかなければいけません。
商品ごとに香りの傾向が変わってきますが、香りの強さも違ってきます。
分かりやすいのが香水の種類で、香りの強さを判断する方法です。
EDTやEDPなど香水の表記を見ることで、商品ごとの種類が分かります。
一番香りが弱いのがEDC(オーデコロン)、それよりも香りが少し濃くなるのがEDT(オーデトワレ)、次いでEDP(オーデパルファン)、Perfume(パルファン)になります。
香りの強さに合わせて香水は付け方を変える必要があり、それぞれの適量を知っておくことで、つけすぎる失敗を避けられるので、覚えておきましょう。
基本的にオーデコロンは上半身に、ワンプッシュずつ数か所に分けて付けるのがおすすめです。
オードトワレは香りをしっかり楽しみたいなら上半身に、2、3か所にワンプッシュずつ付けてみてください。
控えめに香りを楽しみたいなら、ウエストよりも下に数か所に分けて付けましょう。
さらに香りが濃いオーデパルファンとパルファンの場合は、下半身に付けるのがおすすめです。
オーデパルファンは下半身に、ワンプッシュを2か所くらいに分けて付けると、濃すぎない程よい香りを楽しめます。
パルファンはひざ裏などに一滴たらす程度で大丈夫です。
程よく香りをまとうのが大切!香水をつけるときのポイントとは
最近は香りがライトなものが好まれるようになってきていることもあり、香水をつけるときには自分では少し物足りないかな、と思うくらいがちょうどいいことが多いです。
とくにオーデパルファンのように香りが濃いものをつけるときには、量の調節には慎重になりましょう。
パルファンは香りが濃すぎることもありあまり作られなくなっていますが、もし使うときには足首などに1滴たらすくらいで十分です。
点や線でつけるイメージで使うことで、香りが濃い香水でも上手く使いやすくなります。
また、香りの広がり方は環境によっても違ってきます。
湿気が多かったり湿度が高いと、より濃厚な香りは広がりやすくなるため、気をつけましょう。
環境に合わせて香水の種類や香りの傾向を変えることで、つけすぎることなく上手く香りを楽しみやすくなります。
肌に香水をつけすぎた時は無理やりこするのはNG?匂いをとるときの注意点とは
香水をつけすぎて匂いを取るときの注意点について、くわしく説明します。
こすると香りが変化する?香水をつけすぎた時の注意点を解説
肌に香水をつけすぎた場合、むやみにティッシュや手などで肌をこすらないようにしましょう。
とくに手でこすると、体臭と混じって香りが変わりやすいだけでなく、手に香水の匂いがつくだけなので、避けるのがおすすめです。
また、アルコールで肌をこすりすぎると、皮膚が炎症を起こす可能性もあります。
アルコールの入ったウェットティッシュなどで香りを取り除くときには、軽く肌の上でポンポンと叩きながらふき取りましょう。
このとき、肌を傷つけないように優しく叩くのが大切です。
肌が弱い人は、あまり濃いアルコール成分のものを使わず、デオドラントシートなどを使ってみてください。
少しずつ香りを取ることで、肌を傷めることなく香りを和らげることができます。
香水を肌につけるならどこがおすすめ?つけすぎないためには?
肌に香水をつけるときには、太い血管が近くにある場所がおすすめです。
体温が高い場所だとより香りは広がりやすくなるため、手首やうなじなどの場所の方がよりしっかり香りが広がります。
ウエストや太ももの内側は上半身よりも体温が低いこともあり、香りが控えめに広がります。
また、香水は揮発することで香りを広げていくため、香りは広がりやすいほど消えやすいです。
ゆっくり香りが広がる下半身の方が香りのもちがいいので、参考にしてみてください。
古くなった香水をつけるのはNG?つけすぎ以外で注意したいこととは
香水を使う場合、まず古くなったものは使わないようにしましょう。
基本的に未開封なら3年、開封済みのものは1年くらいで品質が劣化してきます。
香りが変わっていたり、異臭や刺激臭がするものは、肌につけると異常をきたす可能性もあるため、使用しないようにするのがおすすめです。
また、香水をつける場所は汗をかきにくい場所を選びましょう。
体温が高いからといって、脇のような汗をかきやすくて体臭が強い場所だと、香水の香りと体臭が混じり、異臭がする可能性があります。
汗をかかない場所だけではなく、日があまり当たらない場所を選ぶのも大切です。
香水をつけた部分に直射日光が当たりすぎると、シミなどの原因になる恐れがあるので、注意しましょう。
髪の毛に香水をつけすぎた時の対処法は?洗わなくても大丈夫?
香水を髪に付けすぎた時の対処法について、くわしく説明します。
シャンプーする時間もない!髪の毛に香水をつけすぎた時の対処法とは
髪の毛に香水をつけすぎた場合、肌とは違って落とすのが大変ですよね。
洗い流すにもシャンプーをして乾かす時間もないときには、肌と同じようにアルコールを上手く利用するのがおすすめです。
つけすぎたりこすりすぎると髪が傷んでしまうので、ポンポンとウェットティッシュなどに匂いを吸着させるように、優しくぬぐい取りましょう。
また、ぬれタオルでまずは表面をぬぐってみるのもおすすめです。
少し匂いを和らげたいときにはおすすめの方法なので、試してみてください。
さらに手軽なのが、風で匂いを飛ばす方法です。
すでに説明した通り、香水はアルコールが揮発することで匂いを広げています。
ドライヤーを髪に当てて匂いを飛ばすことで、香りを和らげることができます。
最初は温風を当て、最後は冷風を当てて髪を落ち着かせるのがおすすめです。
濡れタオルで拭きとってから、髪を乾かすためにドライヤーを使って香りを取るのもおすすめなので、試してみてください。
髪に香水をつけるときのポイントは?直接つけるのはNG?
香水を髪に付けたい場合、直接つけるのではなく、空中に噴きかけた下をくぐり、髪にふんわり香りをまとわせるのがおすすめです。
匂いは下から上に向かって広がるため、上半身の方がより香りが強く感じます。
香水を噴きかけた下をくぐる程度がちょうどよいので、髪に香りをつけたいときには試してみてください。
直接髪に香水をつけると、アルコール成分が一か所に付着しすぎて、髪が傷む可能性があります。
それだけでなく、日光が当たることでさらに髪が傷む可能性があるので、全体に広がるように香水をつけるのが大切です。
服に香水をつけすぎた時はどうする?匂いをやわらげる対処法を解説
香水を服につけすぎたときに匂いをやわらげる対処法について、くわしく説明します。
布に匂いが染みついた!服に香水をつけすぎた時の対処法とは
服に香水ついてしまったときも、肌や髪と同じようにアルコールが有効です。
コットンなどにアルコールを染み込ませ、優しくポンポンと叩いて匂いを取ってみてください。
この時、なるべく香水がしっかり吸着していないタイミングでとるのがおすすめです。
時間が経ちすぎると匂いを取りにくくなるため、つけすぎたと思ったら、すぐにアルコールで拭きとりましょう。
基本的には、アルコールスプレーや消臭スプレーなどを使うと手軽なので、試してみてください。
しかし、布地の種類によってはアルコールで生地が傷みやすいこともあります。
その場合には、なるべく布製品用の消臭スプレーなどを使うのがおすすめなので、使ってみてください。
そもそも香水って服に付けない方がいい?肌につけたくないときはどうする?
基本的に服に香水をつけると、洗っても匂いが取れなかったり、布地が変色したり、傷む可能性もあるので、おすすめできません。
香水を肌に付けるのがどうしてもいやな時には、ハンカチのような小物につけて持ち歩くのがおすすめです。
香水ではなく、アロマオイルなどを噴きかけて歩くのも手軽でおすすめなので、試してみてください。
また、アルコール成分を肌につけたくない人は、アルコールフリーの香水や練り香水を使ってみるのもおすすめです。
アルコールの入っていない香水は穏やかに香りが広がるのが特徴で、初心者さんでも使いやすいアイテムになります。
香水のつけすぎで服や布製品に匂いが染みついた!香りの簡単な落とし方を紹介
服や布製品に香水の匂いが染みついたときのお簡単な落とし方について、くわしく説明します。
香水の匂いは布に染み込みやすい?簡単な落とし方とは
布は肌よりも香水の香りが染み込みやすく、洗っても落ちないことがあります。
服などに香りがついてしまったときには、重曹を入れたお湯で手洗いするのがおすすめです。
洗面器にぬるま湯と重曹を適量入れ、優しく揉みこむように手洗いしてみてください。
重曹には消臭効果があり、普通に洗ってもとれなかったときに、おすすめの方法です。
まずは消臭効果のあるアルコールスプレーをかけてみたり、水ですすいでみて取れない香りには、重曹を使ってみてください。
布製品についた香水の匂いを放っておくと悪臭に変わることも?
香水の匂いがついたまま放置しておくと、場合によっては香りが服の雑菌とまざり、悪臭に変化する可能性があります。
匂いのもとは服に蓄積しやすく、放っておくとさらに取れにくくなるので、なるべく早めに対処するのがおすすめです。
香水の匂いは自然ととれるものもありますが、意外に臭いのもとになっている成分が生地に残っていることがあるので、注意が必要です。
基本的には服に香水は付けるのではなく、肌につけて使うようにしましょう。
香水は付けるのがNGな素材も?匂いを取りにくいものとは
繊維が細かく、水分を吸着しやすい生地は特に匂いが染み込みやすく、洗っても匂いが落ちないことがあります。
とくに吸水性が高い素材の場合、しっかり洗うのが難しく、構造的に汚れが蓄積しやすくなっています。
そのため、汗や皮脂と混じった香水の匂いが取れないと厄介なので、香水を使うときには注意が必要です。
また、そもそもアルコールで傷みやすい素材の場合、香水をつけるのはなるべく避けましょう。
ハンカチのように洗いやすいものならいいのですが、服やアルコールに弱い素材のものの場合は気をつけてください。
アルコールがNGなアイテムに香水をつけすぎてしまった!傷めずに匂いを取る方法とは
香水のアルコールがNGなものに香水をつけてしまったときに、素材を傷めず匂いを取る方法についてくわしく説明します。
香水の匂いがついても革製品にアルコールを使うのはNG?
服に香水の匂いがついたときには消臭スプレーが使えますが、革製品の場合はやめましょう。
革製品はシミができる可能性があるので、アルコールで匂いを取る方法はNGです。
シミだけでなく、アルコールが革製品に浸透すると、色落ちしたり、コーティングが剥がれたり、油分が抜けてひび割れしやすくなる可能性もあります。
アルコールで手軽に臭いを取れないこともあり、
革製品などに香水の匂いがついたらどうすればいい?素材を傷めず取る方法を解説
香水の匂いが革製品など、アルコールNGなものについた場合、素材を傷めないように匂いを取らなければいけません。
まずは風通しのいい場所に日干しをして、もしとれないようならホワイトビネガーと水を1:1で混ぜたものをスプレーして、柔らかい布で拭きとってみてください。
洗えるような布製品の場合、酢と水を混ぜた液体につけ込んでから、風通しのいい日陰に干して乾かす方法もおすすめです。
また、レザークリームやレザークリーナーで通常のお手入れをするように拭くことでも、匂いを緩和させる効果が期待できます。
ほかにも重曹を使う方法などもありますが、基本的に革製品は繊細なため、ひび割れなど皮が傷まないように十分注意しましょう。
とくに乾燥しないように気をつけるのが大切です。
香水をつけすぎた時にはアルコールやエタノールが便利!ただし生地が傷まないように注意しよう
アルコールやエタノールは香水の匂いを取るのに便利ですが、使える生地が限られてきます。
生地が傷む恐れもあるので、革製品など繊細な生地には使わないようにしましょう。
匂いの取り方は素材やついた部分によって違ってくるため、NGな取り方をしないように注意が必要です。
香水の匂いがついた場所にあわせて対処することで、生地を傷めることなくきちんと匂いだけを取れます。
また、肌に付いた匂いを取るときには、肌が傷ついたり赤くならないように優しく香りを取るのが大切です。
そもそも香水はエタノールが入っていることもあり、肌が弱い人だと炎症を起こすこともあります。
香水をつけすぎたり、古くなった香水をつけると肌を傷めてしまうこともあるので、気をつけましょう。
肌が弱い人の場合は、アルコールフリーの香水や練り香水などを使うのもおすすめです。
アルコールが入っていない香水は香りの広がりも緩やかで、つけすぎる心配も少ないです。
今回解説したことを参考に、香水をつけすぎた時には、適切に対処しましょう。
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