ファッショナブルな香りや伝統的でおしゃれな香りの香水が欲しいなら、フランス発の香水ブランドがおすすめです。
ヨーロッパでは香水作りが盛んなイメージがありますが、フランス発の香水ブランドにはどんなものがあるのでしょうか。
そもそもフランスでは歴史的に香水と深いかかわりがあり、昔から使う人が多い国でもあります。
では、歴史的にフランスと香水にはどんなつながりがあるのでしょうか。
また、フランスの香水はどんな香りがするものが多いのか、購入前に知っておきたいですよね。
フランス発の香水ブランドにはどんなものがあるのかも、具体的に知りたい人が多いのではないでしょうか。
ほかにも、フランス製の香水の選び方や使うときの注意点などもあわせておさえておくと便利です。
そこで今回は、フランス発の香水ブランドやフランス製の香水の特徴、選び方や使うときの注意点などを徹底紹介します。
フランスでは香水作りが昔から盛ん?歴史的につける人が多いの?
香水の歴史とフランスとのつながりについて、くわしく説明します。
ヨーロッパ全体で香水は盛んに作られている?香水の歴史を解説
そもそも香水は香料をアルコールに溶かしたものですが、現在の香水のようなものが初めて作られたのは、16世紀末のことです。
イタリアの芳香水が最古の香水と言われており、アクアミラビリス(素晴らしい水)という名前で販売されていました。
その後、ケルンの水という上質のアルコールとベルガモットを中心とした精油で、現在の香水に近いものがつくられました。
ケルンの水はフランス語で「オーデコロン」と言い、現在のオーデコロンという言葉もケルンの水に由来しています。
ケルンの水が作られたのは17世紀のことで、作ったのはイタリア人のジョヴァンニ・パオロ・フェミニスです。
彼の甥のジョヴァンニ・マリア・ファリーナがその製造方法を受け継ぎ、その後にロジェ・ガレ社に売却します。
16世紀から香水づくりの機運は高まり、その後もヨーロッパに広まり続けていきました。
そのため、今でもヨーロッパでは香水が盛んに作られ、使用している人も多くいます。
歴史的に香水はフランスとつながりがある?
オーデコロンがフランス語のように、フランスと香水も深い歴史があります。
フランスのアンリ2世と結婚したメディチ家のカトリーヌが、イタリアのフィレンツェからの輿入れの際に持ってきたもののひとつが香水でした。
それから香水はフランスにとどまらず、世に広まっていきました。
また、フランスではお風呂に入る習慣がなかったことから、香水は匂い消しとして発展していったとも言われています。
17世紀、トイレが少なかったヴェルサイユ宮殿では、防臭対策として香水を使っていたそうです。
とくに香水が発展したのが南フランスのグラース市で、コーダジュールの地中海性温暖気候に恵まれたこの時では、香水に使用する植物の栽培が盛んでした。
グラースはラベンダーやジャスミン、バラなどの天然香料と、水やアルコールを使った抽出技術が発展し、世界的に有名な香水の産地となりました。
フランスでは香水をつける人が多い?その理由とは
香水の香りを昔から利用してきたフランスでは、香りへの関心を子供のころから大切に育てる文化があります。
フランスでは子供が生まれると、記念に香水を送ることも多く、赤ちゃんにどんな人になってもらいたいのか、香りに願いを込めます。
生まれたころから香りと深いつながりがある国のため、子供のころから香水をつけている子も多いです。
女性だけでなく男性でも使っている人も珍しくなく、昔と比べて消臭というよりも、香りを楽しむためにつけている人が多くいます。
香水の産地と言われるグラースがあるように、昔から歴史的に深く香水とかかわりがあるフランスでは、香水は自己表現のひとつでもあります。
香りは身だしなみの一部!フランスの香水ってどんな香りがする?
フランスの香水の特徴について、くわしく説明します。
ファッショナブルな香りが多い?フランスの香水の特徴とは
フランスの香水の歴史は古く、香水産業が盛んなグラースでは18世紀から香水作りが発展していました。
もともとは、イタリアのミラノで作られる革製品が人気で、手袋を長時間つけたときに手に革の匂いが移る対策として、香料付きの皮手袋を作ったところ、大ヒットしたそうです。
それから皮なめしをグラースでするようになり、同時に香水産業も発展しました。
そのくらい歴史が長いフランスの香水作りですが、フランスでは化粧品と同じように、香りでおしゃれを楽しむ文化もあります。
香りをドレスのように楽しむ感覚で、香水で自己表現をします。
そのため、ファッショナブルで洗練されたアーティスティックな香りが多いです。
深みがあり、ラグジュアリーな雰囲気のものもあれば、ユニークで奥行きのある香りもあり、ハイレベルな香水がそろっています。
フランス発のフレグランスブランドも多く、ブランドごとに香りの傾向は違いますが、どのブランドも個性がしっかり際立っているものが多いです。
フランスの香水は日本人には使いにくいことも?理由を解説
日本でも、フランスのように昔から香りを利用してきました。
お香の文化はどちらかというと、もてなしの文化で、お客さんを楽しませるという目的が大きくなります。
そのため、自己表現として香りを利用するようになったのは、歴史的にはつい最近のことです。
フランスはファッションやメイクと同じように、香水を表現の一部として使うこともあり、個性的で日本人には自己主張が強いと感じる匂いの香水もたくさんあります。
また、日本では周囲に迷惑がかからないように、ライトな香水を使う人が多く、その点でも場合によってはフランスの香水とは相性が悪いと感じる人もいます。
しかし、おしゃれな香りで自己表現がしたい日本の人には、フランス製の香水はぴったりなので、使ってみてください。
香水の中でもフランスのブランドがおすすめなのはどんな人?
フランス発の香水がおすすめなのは、次のような人です。
- ハイセンスな香りの香水が欲しい人
- 深みがあって自己表現できる香水が欲しい人
- しっかり印象に残る香りの香水が欲しい人
まず、フランスの香水にはハイブランドが多く、上質な香りの香水がたくさんあります。
ハイセンスでファッショナブルな香りの香水が欲しい人に、フランスのブランド香水はおすすめです。
また、深みや奥行きのある複雑な香りで自己表現できる香水も多く、香りで自分を表現したい人にもおすすめです。
とくに周囲と香りがかぶるのが嫌だったり、自分の雰囲気に合わせて香りを選びたい人は、フランスの香水も探してみてください。
最後におすすめなのが、しっかり印象に残る香りの香水が欲しい人です。
最近はライトな香りの香水が人気ですが、くどさやくせがなさすぎると、逆に印象に残らない香りになってしまいます。
きちんと印象に残る香水が欲しいなら、フランスのブランド香水がおすすめです。
歴史のある老舗や最近人気のお店は?フランス発のおすすめ香水ブランドを紹介
フランス発のおすすめ香水ブランドについて、くわしく紹介します。
フランス発の香水にはどんなブランドがある?
ハイブランドが多いフランスの香水ですが、主なブランドは次の通りです。
- Dior
- エルメス
- シャネル
- クロエ
- ゲラン
- イヴ・サンローラン
- ジバンシィ
- ロクシタン
- ニナリッチ
- ポール&ジョー
- カルティエ
- バレンシアガ
少し上げただけでも、香水を販売している有名なブランドがこれだけあります。
フレグランスブランドというよりも、ファッションやコスメを広く販売しているブランドも多く、フランスでは香りがファッションの一部ということがよく分かります。
香水ブランドの中でもとくに人気があるのが、Diorやエルメス、シャネル、クロエ、ゲラン、イヴ・サンローランです。
どれもハイブランドで、老若男女問わず人気があります。
老舗の香水ブランドのよさって?どんな人におすすめ?
フランス発の香水には、フランスを代表するような老舗ブランドも数多くあります。
フラゴナールなどの伝統的な老舗の香水ブランドは、より深く香水を楽しみたい人におすすめです。
昔からフランスや世界中で愛される香りが多くあるため、深みのある香りをしっかりまとえます。
また、長く生き残っているブランドの香水は意外と使いやすいことも多く、リピーターもたくさんいます。
すでに多くの人からお墨付きをもらっているようなものなので、歴史を感じながら信頼できる香水を使いたい人におすすめです。
最近人気の香水はライトなものも多い?フランス発のブランドもそうなの?
世界的に最近はライトな使い心地の香水が人気になってきていることもあり、香水の中でもとくに香りが濃いパルファンはあまり作られなくなっています。
フランスのブランドでも同じように、ライトでナチュラルな香りのものも増えてきています。
ハンドクリームや香水、ボディクリームなど、広くフレグランスを販売しているロクシタンなど、ナチュラルな香りの香水もフランスにはあるので、探してみてください。
また、Diorの人気香水には、アジア人が使いやすいようなライトな香りの香水もあり、昔よりも海外の香水は身近になってきています。
香水はブランドごとに香りの傾向も違ってくるので、いろいろなフランス発のブランドをチェックしてみてください。
【クロエ・シャネル】メンズでもつけやすいのは?フランス製の香水を選ぶポイントとは
メンズでもつけやすいものなど、フランス製の香水を選ぶポイントについて、くわしく説明します。
フランス発のおすすめ香水ブランドの選び方は?
ブランドごとに香水の傾向は違ってきますが、選ぶときには次のポイントをおさえましょう。
- 全体的なブランドイメージ
- 女性向け・男性向けなどどんな香水が多いのか
- 香水のターゲット層
- 香水の値段
まず、香水はブランドごとにイメージが違ってきます。
フレグランス系全般を主に販売しているブランドから、服やバッグなどのファッションアイテムも一緒に販売しているブランドなど、香水を販売しているブランドはさまざまです。
ブランドごとにイメージを先に把握しておくことで、自分に似合う香水を販売しているブランドを選びやすくなります。
また、女性向け・男性向け、ユニセックスな香りなど、どんな傾向の香水が多いのかも、事前に調べておくのもおすすめです。
自分がブランドのターゲット層に入っているのか、調べておくとブランドを選びやすくなるので、試してみてください。
最後に大切になるのが、香水の値段です。
いくら好みの香水があっても、価格が高すぎると購入にふみきれませんよね。
だいたいブランドごとに香水の価格帯は同じくらいになるので、事前に調べてブランドを絞るのもおすすめです。
メンズ向け・レディース向けって関係ある?フランス製の香水を選ぶポイントとは
フランス製の香水を選ぶ際のポイントは、次の通りです。
- 目指すイメージに合ったブランドを探す
- 香水の香りの傾向を決める
- 香りの強さをチェックする
- 具体的な香りの流れを調べる
- レビューを読む
- 実際に香りを嗅いでみる
まず、フランス製の香水が欲しい場合には、どのブランドの香水を購入するのか、決めるのがおすすめです。
ブランドごとに香水の大まかなイメージが決まってくるので、ファッションやメイクなど目指したい雰囲気に合わせてブランドを選んでみましょう。
ブランドをいくつか絞ったら、どんな香りの香水が欲しいのか、大まかな傾向を決めていきます。
フローラル系やフルーティ系、ウッド系、シトラス系、オリエンタル系など、香水によって大まかな香りの傾向は違います。
目指す雰囲気や好みに合わせて大まかに香りを決めておくと、香水を選びやすくなるので、参考にしてみてください。
ここから具体的な香水を選んでいくのですが、まずは香りの強さをチェックします。
一番香りがライトなのがオーデコロン、次いでオードトワレ、オードパルファン、パルファンとなります。
使いやすいのがオードトワレとオードパルファンですが、ブランドによってはトワレやコロンでも強めの香りのものもあるので、気をつけてください。
香りの強さと大まかな香りの傾向から香水をいくつか絞ったら、トップノートからラストノートまでの香りを調べて行きます。
商品説明を読むだけでなく、レビューをチェックすると、具体的な香りが分かりやすいです。
また、ブランド店でテスターの香りを嗅いでみるのもおすすめなので、参考にしてみてください。
甘い香りが濃いと日本人には使いにくい?フランス製の香水を使うときの注意点を解説
フランス製の香水を使うときの注意点について、くわしく説明します。
日本人がフランス製の香水を使うときの注意点とは
フランス製の香水を使用する場合、注意したいのが香りの濃厚さです。
海外製の香水は、日本の気候に合わせて作っていないこともあり、日本で使うと香りが濃厚すぎることもあります。
濃すぎる香りだと、香水を使いなれていない人の場合、酔ってしまうので、注意しましょう。
とくにオードパルファンやパルファンは香水の中でも香りが濃いめのため、注意が必要です。
香水の種類だけでなく、フローラル系やバニラ系などの甘さが強い香水は、香りを濃く感じやすいので、気をつけてください。
また、コロンやトワレでも濃く感じる香水もあるので、きちんとどのくらいの濃さの香水なのか、使いやすい香りなのか、確かめてから購入するのが大切です。
レビューを読めばある程度の香りの傾向や雰囲気は分かるので、いい点と悪い点のどちらの口コミも読んでみましょう。
香水はつける量と付ける位置が大切!ポイントを解説
フランス製の香水を使いたい場合、少し香りが濃いと感じたら、ウエストよりも下に少量だけつけてみてください。
香水は下から上に広がっていくのですが、ライトな香りは上半身、濃いめの香りは下半身に付けるのがおすすめです。
香りの濃さに合わせて付ける場所や量を調節することで、香水の香りをさらにうまく使えるようになります。
また、下半身に付けても香りが濃すぎる場合、あまり香りが広がらない冬に使ってみるのもおすすめです。
重たい香りは暑い季節だと揮発しやすく、より濃厚な香りに感じることもあるので、涼しくなってから使ってみて下さい。
香水以外にもフランスではアロマテラピーも有名?日本との違いは?
フランスではアロマテラピーも香水と同じように有名な理由と、日本のアロマとの違いについて、くわしく説明します。
アロマテラピーもフランスでは有名?香水との違いとは
そもそもアロマは自然の植物や樹木から抽出した成分のことで、リラックスしたり、ストレス解消などの効果があるのが特徴です。
香水は香料を使った化粧水で、香りを身に着けて利用するアイテムになります。
アロマテラピーは改善したい症状や目的に応じて精油を選び、フェイシャルやボディにトリートメントを行う施術のことです。
香りを利用した施術は、美と健康を目的とした自然療法として、フランスでも盛んにおこなわれています。
フランスのアロマテラピーは医師が医療の一環として用いるため、マッサージは一般的には行わないのが基本です。
マッサージはエステとして、製品化されたアロマオイルを使ってスパやサロンで行うことはありますが、こちらはアロマテラピーには分類されません。
日本のアロマテラピーとフランスのアロマテラピーって違うの?
アロマテラピーにはフランス式の医療目的のものと、イギリス式の医療外のセラピストによるマッサージを基本にしたものがあります。
日本は主にイギリスのアロマテラピーになるため、基本的には違ったものだと思いましょう。
フランスでは医師と薬剤師が医療として行っているため、薬品として使われる精油はフランス政府で認可されたものになります。
政府に認可された精油の審査は非常に厳しく、信頼できる精油として人気があります。
そのため、フランス式のアロマテラピーを謳っている場合でも、実は全く違う可能性もあるので、注意が必要です。
アンティークなフランスの香水が欲しい!中身が残っていても使わない方がいいの?
中身が残っていてもアンティークなフランスの香水を使わない方がいい理由について、くわしく説明します。
そもそもアンティークなフランスの香水って?
アンティークにはいろいろありますが、フランス製の香水も人気です。
とくにデザイン性の高い香水瓶はインテリアとして人気があり、趣味で買い付けている人も多くいます。
ヴィンテージの香水としてよく売られているものは、歴史を深く感じたい人におすすめのアイテムです。
何十年、場合によっては百年以上前のものもあり、コレクター品として広く人気があります。
アンティークの香水瓶は今ではつくられていない形状のものも多く、印象的なものがたくさんあります。
香水好きさんで香水瓶を集めたい人は、アンティーク品も調べてみてください。
香水には使用期限がある?その理由とは
基本的に香水はアルコールと香料で作られているため、品質が劣化しにくいものになります。
しかし、アンティーク品のようにかなりの年数がたっているものの場合には、肌に付けるのはあまりおすすめできません。
基本的に香水の使用期限は、未開封のものだと3年程度、開封済みのものだと1年程度と言われています。
数十年、百年以上とかなりの年月が経っているアンティークの香水は、すでに品質が劣化していて、場合によっては肌につけると異常が出てくる可能性もあります。
アンティークの香水を購入した際には、香りを楽しむのではなく、インテリアとして使うのがおすすめです。
フランス発の香水ブランドはおしゃれでファッショナブル!洗練された香りを楽しもう
香水ブランドの中でもフランスはおしゃれでファッショナブルなブランドが多く、ファッションに興味がある人にとくにおすすめです。
香りは人のイメージを決める重要なポイントにもなるので、ファッションに合わせて香りを選んでみましょう。
しかし、フランスと日本では気候が違ってくることもあり、フランスで使われる香水をそのまま使うと、香りが濃すぎると感じることも多いです。
日本で販売されているものは、日本向けにされていることもありますが、まったくあちらで使われる香水と同じものの場合は、使い方に注意しましょう。
初めから香りが薄めのものを選んだり、香りをチェックしてから購入するのが大切です。
また、香水はつける場所や位置によって、同じ香水でも香りの広がり方が変わってきます。
香りの魅力を最大限に活かすためには、香りの濃さや傾向に合わせて使い方を変えてみましょう。
今回紹介したことを参考に、フランス発の香水ブランドをチェックしてみてください。
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