香水に使われている香料の中でも、クチナシとはどんな香りがするのでしょうか。
そもそもクチナシとはどんな花なのか、くわしく知っていますか?
香水の香りの中でも、クチナシが入ったものはどんな人におすすめなのかも、気になりますよね。
女性だけでなく男性でも使える香りなのか、知りたい人もいるのではないでしょうか。
また、同じクチナシの入った香水でも、商品ごとに香りは違ってきます。
クチナシの香りの香水を選ぶときには、どんなポイントをおさえればいいのか、知っておくと便利です。
ほかにも、具体的におすすめなクチナシの香りがする香水も知りたいですよね。
そこで今回は、クチナシとはどんな匂いがする花なのか、どんな人におすすめな香りになのか、香水の選び方やおすすめな香水4選とあわせて紹介します。
クチナシってどんな匂い?香水には本物が使われているの?
香水に使われているクチナシとはどんな香りなのか、本物が使われているのかなど、詳しく説明します。
どんな匂いがする?香水にも使われるクチナシとは
クチナシはガーデニアとも呼ばれる植物で、ジャスミンにも似ている小さな白い花を咲かせるのが特徴です。
香りは甘く濃厚でエキゾチックな中にも爽やかさがあり、香水にもよく使われます。
また、日本では沈丁花や金木犀と並んで三大香木とも言われるほど、豊かな香りがします。
クチナシは世界で200種類以上もの品種が存在する常緑低木で、主な原産国は日本、中国、台湾、インドシナなどです。
暖かい地域で自生することが多く、日本でも昔から親しまれてきました。
名前の由来は、実が熟れても割れたり裂けたりせず、口がないことからクチナシと呼ばれているなど、複数の説があります。
香りはジャスミンと同様に甘いフローラル系の香りで、エキゾチックな雰囲気もあるのが特徴です。
また、クチナシの実から生成される液体は濃いオレンジ色をしており、日本では昔から染料としても活躍していた植物です。
クチナシの香りがする香水には本物の花が使われているの?
昔から日本でも親しまれてきたクチナシですが、花の芳香は水蒸気蒸留法では抽出できません。
抽出方法はありますが、かなり希少なこともあり、ほとんど出回っていません。
そのため、クチナシの香りは基本的にクチナシの花の香りを再現したものになります。
天然成分にこだわったブランドでも、基本的には本物ではなく再現した香りになるため、本物のクチナシの香りがする香水が欲しい人は注意しましょう。
また、クチナシの香りの再現方法はブランドによって違ってくるため、きちんと香りを確認してから香水を購入するのが大切です。
科学的に香りを分析し、かなりリアルにクチナシの香りを再現した香水もあるので、チェックしてみてください。
メンズも使える?クチナシの香りがする香水はどんな人におすすめ?
クチナシの香りがする香水はどんな人におすすめなのか、くわしく説明します。
フローラル系の香り!クチナシの香水がおすすめな人とは
クチナシの香りがする香水がおすすめなのが、次のような人です。
- 甘く濃厚でも使いやすいフローラル系が好き
- クチナシの香りが好き
- 上品なフローラル系の香りが好き
まず、クチナシの香りは日本三大香木と呼ばれることもあり、上質で甘く濃厚です。
フローラル系の中でも、濃厚で甘い香りの香水が欲しい人に、クチナシの香りはおすすめです。
また、クチナシの香りが好きな人にもクチナシの香水は当然おすすめなので、チェックしてみてください。
その場合、きちんとリアルにクチナシの香りを再現している香水を探して選びましょう。
甘く濃厚なだけでなく、クチナシの香りは上品なところも特徴です。
気品あふれる上質で上品なフローラル系の香りが好きな人は、クチナシの香りの香水を探してみてください。
クチナシの香りの香水はメンズでも使える?
フローラル系の中でも、クチナシの上質な香りはメンズにもおすすめです。
甘くて上品なクチナシの香りにスパイシーな香りをあわせたり、アロマ系の香りをあわせたり、男性でも使いやすい香水も多いです。
また、よりナチュラルな香りを再現した香水の場合、ユニセックスな雰囲気の香りが多くなります。
濃厚すぎず爽やかでナチュラルなクチナシの香りは、男性・女性どちらも使いやすくなっているので、チェックしてみてください。
とくにクチナシの香りは、優しくやわらかな雰囲気の香水を探している男性におすすめです。
中性的で柔らかい雰囲気の香りが多く、香りの強さ次第ではビジネスでも使いやすい香りになります。
甘く優雅な香り!クチナシの香りの香水を選ぶポイントとは
クチナシの香りの香水を選ぶポイントについて、くわしく説明します。
どの香りがおすすめ?クチナシの香りの香水を選ぶポイントを解説
クチナシの香りの香水を選ぶポイントは、次の通りです。
- 香りの再現度
- 香りの流れ
- 香りの強さや使用感
まず、クチナシの香りは基本的には天然の香料ではないため、香りの再現度が重要になります。
とくによりリアルなクチナシの香りの香水が欲しい人は、香りの再現度から調べましょう。
科学的な根拠を基に香りを作っているブランドもあるので、まずはどのくらいクチナシにこだわっているのか、チェックしてみてください。
次に大切なのが、香りの流れです。
香水は時間経過とともに香りが変わっていくため、つけたての香りだけでなく、時間経過とともにどんな香りになるのかも調べましょう。
このとき、クチナシの香りが出てくるタイミングやクチナシの香りの使われ方、ほかの香料とのあわせ方などもチェックするのが大切です。
最後のポイントが、香りの強さや使用感です。
香水は商品ごとに香りの強さが変わってくるため、事前にどのくらいの強さで香るのか、調べておきましょう。
具体的な使用感については、口コミを読んだりしてチェックするのがおすすめです。
クチナシの香りの香水はテスターで香りを確かめてから購入するべき?
香水は実際に肌に付けて初めて香りが分かるとも言われているため、クチナシの香水を選ぶときにも、テスターで香りをチェックしてから購入するのがおすすめです。
テスターを使うときには、試香紙ではなく肌になるべくつけて香りをチェックしてみてください。
また、香りはつけたてと時間が経ったときの香りで雰囲気が違ってくるため、なるべく時間が経ったときの香りまで調べてから購入しましょう。
どうしてもお店に行けないときには、口コミをくわしく調べてから購入しましょう。
使用感を調べてから購入することで、香水選びに失敗しにくくなります。
お店で香りを確かめられないときの香水の購入方法とは
クチナシの香りの香水を購入する場合、お店で香りを確かめられないときには、具体的に口コミを調べていきましょう。
香水を実際に使った人の意見を取り入れることで、よりリアルに香水の香りを想像しやすくなります。
その場合、香りの強さや香りの流れ、持続時間などを細かくチェックしていくのが大切です。
香りには好みがあるため、良い・悪いではなく、具体的にどんな香りがしたのか、口コミから探していきましょう。
手作りできる?用意する道具は?クチナシの香水の作り方を紹介
クチナシの香水の作り方を、くわしく説明します。
そもそもクチナシの香りの香水って自分で作れる?
クチナシの香水はすでに説明したように、基本的には香りを再現したものになります。
しかし、クチナシの香りの精油は販売されているので、クチナシの香りを再現した精油などを利用して香水を作ることはできます。
また、クチナシの花を使って練り香水を作ったり、ハンドメイドならではの楽しみ方もあるので、いろいろと調べてみてください。
しかし、手作りの香水は売られているものよりも保存状態が難しいだけでなく、傷みやすかったりするので、使用する際には注意しましょう。
クチナシの香水の簡単な作り方は?
精油を使ったクチナシの香水の作り方の手順は、次の通りです。
- 無水エタノールを10ml入れる
- 精油をエタノールに対して10%入れる
- 混ぜ合わせる
- 保存容器に入れて完成
以上の手順で簡単に作れます。
香水を作るときには、ガラスのカップやガラス棒、スポイトなどがあると便利です。
また、混ぜる精油はクチナシの香りの者だけでなく、色々な香りを混ぜても楽しいので、作ってみてください。
その場合も、基本的に精油の量は無水エタノールの10%くらいになります。
ホホバオイルなどで作っても手も楽しいので、色々と工夫してみましょう。
衛生面は大丈夫?クチナシの香水を作るときの注意点を解説
クチナシの香水を作る場合、使用する道具はキレイに消毒しておくのが大切です。
汚れたものを使用すると、香水が傷みやすくなったり、香りが変化する可能性もあります。
とくに保存容器は大切なので、煮沸をしたものを使用するなど、工夫が必要です。
また、ハンドメイドの香水は早めに使い切るのがおすすめです。
基本的にはエタノールを利用しているため腐らないものですが、品質が悪くならないうちに使い切りましょう。
【シャネル・武蔵野ワークス・青山フラワーマーケット】クチナシの香りのおすすめ人気香水4選!
クチナシの香りのおすすめ人気香水4選について、くわしく説明します。
ラグジュアリーなフローラルの香り「シャネル ガーデニア オードゥ パルファム」
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こちらは、ファンタジーに満ちたクリエイションカメリアにとてもよく似た花、ガーデニアの香りを再現した香水です。
甘くて官能的な女性らしさを感じさせる香りは、抽出不可能な魅惑的な香りがします。
トップノートは青葉、ミドルノートはガーデニア、ココナッツ、フルーツノート、ラストノートがバニラです。
ジャスミン、オレンジブロッサムがアクセントになったフレッシュでセンシュアルな花の蜜のような香水です。
シャネルを象徴する花であるカメリアには香りがないため、こちらの香水ではよく似たガーデニアの香りを再現しています。
まるで白い花束を手渡しされたような香りは、爽やかで軽く、日本でも人気があります。
みずみずしくてフレッシュな優しい甘さのフローラル系の香水を探している人は、こちらの香りをチェックしてみてください。
まったり甘いクチナシの香り「武蔵野ワークス くちなし」
こちらは、クチナシの生花に近いナチュラルな香りが特長の香水です。
初夏を告げるくちなしの花の周囲を満たす多くの人を虜にする甘美な香りを再現した、純白のクチナシの花をテーマにした香りになります。
本来、クチナシからは香料が採取できないため、ほかの香料からクチナシの香りを再現しています。
成分としては、イランイラン、ピーチ、ジャスミン、チュベローズなどです。
生花そのものの香りに近い香りに調香しているだけでなく、香水として楽しめるように持続性や心地よさにも配慮された香水です。
また、フローラルなクチナシの香りだけでなく、草原を思わせるナチュラルでグリーンな香りも楽しめます。
夏の訪れを教えてくれる甘くフレッシュな香りは、清楚で優雅なクチナシの香りの香水を探している人におすすめです。
期間限定のみずみずしい純白の花の香り「青山フラワーマーケット ガーデニア(クチナシ)」
こちらは、花そのものの香りで話題の青山フラワーマーケットの香水です。
みずみずしい純白の花と芳醇な香りを、科学的なエビデンスを組み合わせて再現しています。
クチナシの花びらがそのまま香水になったような香りは、クチナシを最大限に再現した花そのものの香りを体感できます。
青山フラワーマーケットの香水は、花そのものの香りがコンセプトです。
天然成分がある場合は、天然のものを使用することにこだわりますが、クチナシは天然成分が抽出できません。
ヘッドスペース法によるガスクロマトグラフィー分析を行い、どのような化合物がどれだけ含まれているのかを分析し、そのうえで調香しています。
また、クチナシの実からエキスを抽出し、クチナシ成分と生命力が凝縮された香水になっているのも特徴です。
幻想的で刺激的な新しい香り「サンタ・マリア・ノヴェッラ ガーデニア オーデコロン」
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こちらは、「Firenze 1221 Edition」800周年記念コレクションのアイコニックフレグランスの一つです。
素晴らしい花々の夢幻の優美さを体現する、幻想的で刺激的な新しい香りになります。
トップノートはベルガモット、アーモンドブロッサム、オレンジブロッサム、ミドルノートはガーデニア、センティフォリアローズ、フィグリーフ、ジャスミン、ベースノートがサンダルウッド、バニラ、ムスクです。
花の女王ローズ、柔らかくてクリーミーなクチナシの香りが一体となり、ひとつの香りを形作っています。
トップノートは驚きを、ミドルノートは誘惑を、ベースノートは柔らかく包み込み、求愛と征服の花のダンスをイメージした香水です。
甘すぎず上品な香りが魅力!クチナシの香りがする香水を試してみよう
クチナシはガーデニアとも呼ばれる花で、甘すぎず上品な香りが魅力です。
日本ではクチナシと呼ばれることが多いのですが、香水を探すときにはクチナシとあわせてガーデニアで調べてみてください。
クチナシは春の沈丁花、秋の金木犀と並び、夏のクチナシとも呼ばれ、日本三大香木のひとつとしても有名です。
甘く濃厚な香りがしますが、甘すぎず癒される上品な香りの花になります。
また、同じようにクチナシが使われている香水でも、商品ごとに香りは微妙に変わってきます。
どのくらいクチナシの香りがするのか、ほかの香料とのバランスもチェックしてから、香水を選びましょう。
今回紹介したことを参考に、クチナシの香りがする香水をチェックしてみてください。