香水の香りを調べたときに、ムスクと書かれているのを見たことがありませんか?
ムスクは香水によく使われる香料ですが、そもそもどんな香りがするのでしょうか。
香料のムスクの原材料も、知らない人が多いですよね。
メンズ向けの香水にもよく使われるムスクには、いろいろな種類があります。
香料のムスクにはどんな種類があるのか、種類ごとの香りの違いや特徴を知っていると、香水を選びやすくなります。
また、ムスクは香水でどんな使われ方をするのかも、知っておくと香りを調べるときに便利です。
ほかにも、具体的にムスクが使われた香水はどれがおすすめなのか知りたい場合は、年齢別に調べるのがおすすめです。
そこで今回は、ムスクとはどんなものなのか、種類別の特徴や使われ方とあわせて、メンズにおすすめなムスクの香水4選を、50代~30代まで年代別に紹介します。
そもそもムスクってどんな香り?メンズ向け香水にもよく使われる?
ムスクとはどんなものなのか、香りの特徴などをくわしく説明します。
メンズ向けの香水にも使われる?ムスクってなに?
そもそもムスクとは、ジャコウジカから採れる香料のことです。
ジャコウジカから採れる香嚢(コウノウ)は、昔から高級な香りとして重宝されてきました。
本物のジャコウは、アンモニア臭や獣臭が強めで、香料として使うときには、分泌物を乾燥させてから使います。
現在はワシントン条約などの規制があるため、動物性のムスクはほとんど存在しません。
そのため、通常のムスクは基本的に人工的に作られた香りになります。
甘く官能的な香りと知られるムスクですが、現在ではシャンプーや香水、柔軟剤など様々なアイテムに利用されています。
人工ムスクと天然ムスクの香りに違いはある?
現在ではほとんど存在しない天然のムスクは、人工のものよりも甘く温かみのある香りが特徴です。
また、天然のムスクはメスを呼び寄せるフェロモンの作用を持つとされ、肉感的でツヤっぽい香調で、官能的な香りになります。
人工的に作られた香りも、本来のムスクのような温かみや深みのある甘さが特徴ですが、全体的にふんわりと柔らかで粉っぽさのある香りが特徴です。
肌の臭いになじんでくると、徐々に艶っぽくて暖かみのある香りになります。
【ブルガリ・シャネル】安い?高い?メンズ向けの香水に使われるムスクの種類を紹介
メンズ向けの香水に使われるムスクの種類について、くわしく説明します。
香水に使われるムスクにはどんな種類がある?
ムスクの主な種類は次の通りです。
- ホワイトムスク
- レッドムスク
- ダークムスク
- カシミアムスク
- パウダリームスク
- ブラックベリームスク
以上のようにムスクにはいろいろな種類がありますが、香水に使われるのは基本的にホワイトムスクです。
ホワイトムスクは合成ムスクの代表的な香りで、メンズ向けの香水にもよく使われます。
ムスクの種類ごとの特徴を紹介
上記の項目で説明したようにムスクにはいろいろな種類がありますが、それぞれ香りは違ってきます。
ホワイトムスクは柔らかく優しい、パウダリーで清潔感のある香りが特徴です。
そのほかの香りとしては、レッドムスクは官能的な雰囲気、ダークムスクは濃厚で力強い雰囲気、カシミアムスクはウッディな雰囲気、パウダリームスクは高級感のある雰囲気、ブラックベリームスクは甘酸っぱい香りになります。
【バニラ・アンバー・ウッディ】ムスクの香りはメンズ向け香水のラストノートに使われることが多い?
メンズ向け香水でのムスクの使われ方について、くわしく説明します。
香りがゆるやかに広がるムスクはラストノートに使われる?
基本的に、香水は揮発することで香りが広がる特徴があります。
比較的さっぱりした香りの方が揮発性が高く、甘さがあったり、柔らかい雰囲気の香りは揮発性が低くなります。
そのため、シトラス系の香りやフルーティ系の酸味のある香りはつけてすぐに香るトップノートとして使われることが多いです。
逆に揮発しにくいムスクの香りは、ラストノートやミドルノートで基本的に使われます。
ムスクとあわせてよくラストノートに使われる香料を紹介
ラストノートとして、ムスクと一緒によく使われるのが、バニラやアンバー、ウッド系の香りです。
それぞれ揮発しにくく香りがゆったり出てくるのが特徴ですが、香りの性質は違ってきます。
バニラやアンバーはムスクと同じように、しっとりとした甘い香りがします。
同じように滑らかで優しい甘さのあるムスクと相性がよく、香水に深みを出してくれます。
ウッディ系の香りはムスクよりもすっきりした香りで、ムスクとは違った清潔感があるのが特徴です。
ムスクはどんな香りと相性がいい?メンズ向け香水に多い組み合わせは?
メンズ向け香水に多い組み合わせについて、くわしく説明します。
トップノートからラストノートまでの流れが大切!ムスクと相性のいい香りとは
ムスクはパウダリーな甘い香りが特徴で、とくに清潔感のある香りや華やかで上品な雰囲気のある香りと相性がいいです。
シトラスノートやフローラルノート、ウッディノート、オリエンタルノートと相性がよく、組み合わせる香りによって香水の印象が変わってきます。
とくに揮発しやすいシトラスノートと相性がよく、組み合わせることで、香りに深みを出して、爽やかで清潔感のある香水にできます。
男性向けのすっきりした香りの香水でも、よくムスクはラストノートで使われているので、参考にしてみてください。
メンズ向けでムスクが使われるときはどんな香りが多い?
ムスクがメンズ向けの香水で使われる場合、少しユニセックスな雰囲気のある香りが多くなります。
上品でエレガントな雰囲気のあるムスクの香りは、男性向けによくあるシトラスの香りやウッディな香り、アロマ系の香りと組み合わせることで、深みのある香りにできます。
また、最近はユニセックスな雰囲気の香水は、くせやくどさがなく万人受けする香りが多いです。
ムスクと組み合わせることで、刺激が強めな香りをやわらげたり、さっぱりしすぎる香りに甘さをプラスしたり、幅広い男性が使いやすい香水にできます。
深みのある甘さが魅力!50代におすすめなムスクの香水4選!
50代におすすめなムスクの香水4選を、くわしく説明します。
優雅で滑らかなムスクの香り「トムフォード ホワイト スエード」
こちらは、しなやかで優雅なムスク系の香りが特徴の香水です。
ベルベットのような滑らかなローズと温かなアンバーが、ムスクの魅惑的な香りを際立たせています。
ワイルドで魅力的な抗えない香りをイメージした香水は、深みのある大人の男性にぴったりです。
メインの香りはホワイトスエードとムスクで、スズラン、ローズなどのフローラルな香りやサフラン、マテ茶のハーブ系の香りの中から、スエードとムスクが徐々に現れます。
ユニセックスな雰囲気もありつつ、ワイルドで魅惑的な雰囲気もあり、絶妙なバランスで構成された男性向きの香水になります。
全体的に甘くて温かみのある香りのため、幅広い男性がつけやすい香水です。
トムフォードの香水の中では控えめな香りのため、50代の男性でも使いやすくなっています。
コットンみたいに柔らかくて心地よいムスクの香り「ディプティック フルール ドゥ ポー」
こちらは、肌に咲く花という意味のとおり、人肌のような温かみのある柔らかくて心地よいムスクの香りが特徴です。
爽やかで優美なベルガモットはイタリアンマンダリンから始まり、ピンクペッパーの香りが徐々に出てきます。
そこから、アイリスの花とムスクの香りが合わさり、香水の余韻を最後まで楽しめます。
全体的に自然で肌になじむ香りは、老若男女問わず使いやすくなっているのが特徴です。
ふんわり柔らかでさりげなくいい香りの香水なので、普段使いにおすすめです。
また、パウダリーで優しい香りなので、柔軟剤のような甘さのある香りが好きな人にもぴったりな香水になります。
ムスクは深みがある一方で、くどさがない清潔感のある香りのものが多いのですが、こちらの香水も優しい甘さが特徴です。
洗練された男性的エレガンスな香り「ブルガリ プールオム エクストレーム」
こちらはブルガリでも人気なプールオムシリーズのひとつで、通常のプールオムの洗練されたシンプルさはそのままに、より印象的な香りになっているのが特徴です。
爽やかなグレープフルーツと官能的なムスクの香りが合わさり、大人で男性的なエレガンスを思わせる香りになっています。
トップノートはグレープフルーツ、ダージリンティー、ハートノートはグァヤックウッド、ベチバー、ドライダウンノートはムスク、透明なアンバーです。
全体の香調はウッディフローラルムスクで、男性が使いやすい香りになっています。
グレープフルーツの酸味のある香りに、ダージリンティーの少しスパイシーな香りが合わさり、トップノートから印象的な香りになっているのが特徴です。
男性的な少し刺激のある香りから、ミドルノートやウッドノートになるにつれて、温かみのある柔らかくて官能的な香りに変化していきます。
弾けるような爽やかな香りと包み込むようなムスクの香り「シャネル アリュール オム スポーツ」
こちらは、スポーティーでカジュアルなスタイルにおすすめな香りですが、爽やかなだけでなく、トンカビーンとホワイトムスクの香りがしっかり深みを出してくれています。
とくにスポーツやアウトドアが好きな男性におすすめで、生き生きと活動的な50代男性にぴったりです。
全体的にフレッシュさが強い香りは、素肌に風を受けているような爽やかさがあります。
光と風を表現したような香りですが、エレガントさもあわせ持っているため、大人の男性にも似合う香りになっています。
爽やかで清潔感がある香りのため、シーンを問わずつけやすいのが特徴です。
さっぱりした香りなので、どちらかというと夏のような暑い季節に使うのがおすすめです。
落ち着いた大人の香り!40代におすすめなムスクの香水4選を紹介
40代におすすめなムスクの香水4選を、くわしく説明します。
長年愛されているメンズ香水「ブルガリ プールオム オードトワレ」
こちらは、90年代にブームになって以来、メンズ向け香水として愛され続けている香りです。
軽やかなウッディフローラルムスクの香りは、オフィスでもつけやすい清潔感のある香水になります。
ウッディ、フローラル、ムスクをベースにした爽やかな香りは、さりげなく個性を主張したい大人の男性にぴったりです。
洗練されたダージリンティーの香りから始まり、さりげなく華やかなフローラルなウォーターリリーの香りに、グァヤックウッド、カルダモンのウッド系の香り、ムスクと透明なアンバーの柔らかな甘い香りが重なります。
全体的に清潔感があり、控えめで上品な香りのため、男女ともにつけやすいユニセックスな香りです。
全体的に控えめでエレガントな雰囲気があるため、甘すぎる香りも爽やかすぎる香りも苦手な男性は、こちらの香水を試してみてください。
くどさやくせのないほどよいムスクの香りが、香水に奥行きを出しています。
ブラックベリーとムスクの断端なコントラスト!「ラルチザン パフューム ミュール エ ムスク オードトワレ」
こちらは、暖かいホワイトムスクとジューシーなブラックベリーのコントラストが特徴の香水です。
ユニークですが絶妙なバランスで組み合された香りは、清潔感とワイルドさが両立した大胆さがあります。
ミュールムスクは1978年に誕生したブランドを象徴する香りで、大胆に組み合わされた香りは革新的ですが、ナチュラルで使いやすさもある不思議な香水です。
ブランド内でも人気な名香で、ブラックベリーがしっかりムスクを引き立てています。
官能的な雰囲気もありつつエレガントな雰囲気もあり、ほかの香水ではまねできない、唯一無二の香水です。
独特でユニークな香りは、深みのある40代の男性におすすめです。
万人受けよりも個性を感じさせるムスクが使われた香水が欲しい人は、こちらの香りを試してみてください。
ユニセックスで個性的!「GUCCI メモワール デュヌ オドゥール オードパルファム」
こちらはジェンダーを超えた個性を演出した香水で、個性的なフローラルウッディの香りが特徴です。
16~17世紀からローマ周辺のひな壇上庭園で育てられたローマンカモミールの香りに、魅惑的なインディアンナイトジャスミンの香りをブレンドした香水です。
カモミールとジャスミンのアロマ系の香りにムスクが合わさり、しっかり深みを出しています。
ミドルノートにムスクが香り、最後はサンダルウッドとシダーが香りを引き締めてくれるのが特徴です。
サンダルウッドやシダーのドライな香りの中に、しっとりとした暖かみのあるバニラの香りがアクセントとして加えられています。
優しくてくせもなく、草木を連想させる使いやすい香水のため、普段使いにおすすめです。
ユニセックスな雰囲気がありますが、40代の深みの出てくる男性にもおすすめなので、使ってみてください。
軽やかで清潔感のあるフレッシュな香り「ディオール ディオール オム コロン」
こちらは、洗いざらしの白いシャツを着たような清潔感のあるフレッシュな香りが特徴の香水です。
包み込むような柔らかな香りは、シンプルで飾らないエレガンスを体現しています。
香調は、カラブリアンベルガモット、モロッコ産のグレープフルーツフラワー、ホワイトムスクです。
南イタリアで収穫されるベルガモットエッセンスの独特なフレッシュさが、シトラスノートをシャープにしています。
そこにグレープフルーツの花のエッセンスを加え、さらに刺激的でシャープな面を引き出しながらも、甘く無垢な個性もプラスしています。
洗い立てのシャツを思わせる心地よいラストノートは、ホワイトムスクのパウダリーでコットンのような優しい香りが特徴です。
30代におすすめなムスクの香水4選!大人っぽい香りはどれ?
大人っぽくておすすめな30代に似合うムスクの香水4選を、くわしく説明します。
ホワイトムスクの優しい香りが魅力「イヴサンローラン リブレ オーデパルファム」
こちらは、マスキュリンなラベンダーとフェミニンなオレンジブロッサムの香りが特徴の香水です。
セクシーでクールなフローラルラベンダーの香りに、ホワイトムスクの清潔感のある優しい香りが加わり、深みを出しています。
男性にとても人気の香りは、フローラル系の香水の中で甘さが控えめで爽やかな香りになっています。
トップはラベンダー、タンジェリン、ネロリ、ミドルはオレンジブロッサム、ジャスミンサンバック、ラストがバニラ、トンカビーン、ホワイトムスクです。
ラストノートにバニラやトンカビーン、ホワイトムスクの暖かみのある甘さが、艶やかでセクシーな雰囲気を引き立てています。
清潔感のあるフローラルムスクの香り「メゾンマルジェラ レプリカ オードトワレ レイジーサンデー モーニング」
こちらは、花の都フローレンスの晴れた朝がテーマの香りです。
窓の外から風に乗って運ばれてきた小花のような、優しくて爽やかな香りが特徴です。
清潔感のあるフローラルムスクの香りが特徴で、季節を問わず幅広い人が使いやすい香水になっています。
男性だけでなく女性も使いやすいユニセックスな香りは、香水を使いなれていない30代男性にもおすすめです。
全体的に清潔感を重視した香りのため、万人受けする会社にもつけて行きやすい香水になります。
スズランとホワイトムスクで再現された、フレッシュな白いシーツを想起させる香りは、香水でリフレッシュしたい男性にもおすすめです。
爽やかで柔らかな柔軟剤のような、ナチュラルで万人受けする香りの香水を探している人は、試してみてください。
上品でクリーンなムスクの香り!「ジョーマローン ムスク メメント コロン」
こちらは、陶器製のソープディッシュからインスパイアされた香水です。
クリーンなムスクの香りは、昔ながらのソープバーを思わせる柔らかで清潔感のある香りになります。
ムスクとアルデヒドの清潔感のあるノートに、ほんのり上品なイングリッシュラベンダーとエレガントなシダーウッドが加わり、懐かしさと心地よさをもたらしてくれます。
美しい模様が書かれた陶器製のソープディッシュからインスパイアされたこともあり、全体的に上品でエレガントな雰囲気の香りが特徴です。
ムスクがあまり好みではない人でも、こちらはフローラルでフルーティなくどさのない香りで使いやすくなっています。
大人っぽくて上品なムスクの香りが好きな人にとくにおすすめで、ジョーマローンの香水が好きな人は試してみてください。
しかし、数量限定の香水になるため、気になる人は早めに購入しましょう。
仕事にもつけて行きやすい!「クリーン クラシック シャワー フレッシュ」
こちらは、フレッシュなシトラスの香りが特徴の、仕事にもつけて行きやすい清潔感のある香水です。
トップノートはレモン、マンダリン、オレンジ、ミドルノートはスズラン、オレンジブロッサム、ジャスミン、ラストノートはムスク、シダーウッドです。
爽やかなシトラスの香りから始まり、上品な甘さを放つジャスミンとぬくもりのあるムスクとシアーなウッドに移り変わっていきます。
全体的にナチュラルな香りのため、普段あまり香水をつけない30代男性にもおすすめです。
ベースがムスクなので、ムスクの香りが好きな人にもおすすめなので、試してみてください。
最初はすっきりさわやかなシトラスフルーティな香りですが、徐々に肌なじみの良い柔らかな香りに変わっていきます。
軽いだけではない、普通のシトラス系の香りには飽きた30代の男性にもおすすめなので、気になる人は購入してみてください。
ムスクが使われた香水は深みのある大人のメンズにおすすめ!
香水は香料が揮発することで香りが広がりますが、ムスクはゆったりと揮発するため、ラストノートによく使われます。
優しい甘さと清潔感のある香りは、男性向けの香水でも人気の香料です。
ムスクは柔らかくて暖かみのある香りが似合う、大人の男性におすすめです。
清潔感のあるホワイトムスクは、ビジネスマンにもおすすめな香りなので、いろいろな香水を探してみてください。
香水は人によって好みが変われますが、イメージを決めるポイントにもなります。
年齢に合わせてなじみやすい香りを選ぶことで、香水を使いやすくなるので、参考にしてみてください。
また、香りは肌につけてみて初めて分かるだけでなく、自分で自分の香りは気づきにくいものです。
香りのレビューやテスターなどを上手く利用し、自分に合ったムスクの香水を探してみましょう。
今回紹介したことを参考に、ムスクの香りを使った香水を使ってみてください。
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