香水は配合する香料の組み合わせによって香りの印象が変化します。
シトラスノートやグリーンノートなど、名前でなんとなく香りのイメージができるものもありますが、オリエンタルノートなど香りの特徴がピンと来ないものも多いです。
そもそもオリエンタルは「東洋の」という意味なので、香りの特徴がよくわからない…香りのイメージが湧かない…と思っている人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、そもそもオリエンタルとはどんな香りなのか？という疑問を解決し、ZARAなど女性におすすめのオリエンタル香水を5つ紹介していきます。
そもそもオリエンタルとはどんな香り？香水の特徴を解説
まず、香水のオリエンタルノートについて簡単に説明していきます。
オリエンタルの香水は、バニラ・ムスク・アンバーなど濃厚で甘みの強い香りが多く含まれている香水です。
冒頭で説明した通り、オリエンタルとは「東洋の」という意味。
そのため、オリエンタルノートの香水はエキゾチック・ミステリアス・センシュアルというイメージが強く、独特の風味やスパイシーさを感じることも多いです。
また、オリエンタルの香水の最大の特徴は深みのあるディープなラストノートだと言われており、使う人の体温によって香りが変化するため時間が経つにつれセクシーで妖艶なイメージが強くなります。
濃厚で甘みの強い香りはシーンを選びそうですが、オリエンタルノートにフローラルやシトラスが加わるとスッキリ軽やかになるので、リラックスしたいときやイライラを抑えたいときなど自分の気持ちを落ち着かせるときにも使えるでしょう。
とはいえ、オリエンタルの香水は万人受けしやすい爽やかな香りのフルーティ系とは異なります。
エキゾチックな雰囲気の香水は独特なクセも強いので、やはり冠婚葬祭など多くの人が集まる場面では控えたほうがよさそうです。
ZARAなど女性におすすめのオリエンタルフローラル香水を5つ紹介
ここからは、ZARAなど女性におすすめのオリエンタル香水を5つ紹介していきます。
女性におすすめのオリエンタル香水①ZARA「ORIENTAL（オリエンタル） オードトワレ 」90ml/2,990円
女性らしさが際立つエレガントで魅惑的なZARAの「ORIENTAL（オリエンタル） オードトワレ 」。
こちらはフレッシュなベルガモットなど柑橘系強めのオリエンタル香水となっており、キャラメルやバニラとの絶妙なバランスが妖艶な女性像を思わせます。
口コミには「外国人がつけている甘い香水のイメージ」「スパイスの先に焦がしたバニラのような甘さがある」などの意見があり、日本のフレグランスにはないおしゃれな甘さがあるようです。
「香りの複雑さが足りない」という気になる意見もありますが、90ml/2,990円とかなりコスパが良いので初めてのオリエンタル香水にはおすすめできます。
主な香料：バニラ・キャラメル・ミモザ・スイートオレンジ・ベルガモット
女性におすすめのオリエンタル香水②ゲラン「シャリマー オーデパルファン」50ml/16,390円
インドの大帝と愛妃の情熱的な愛の物語に感銘を受けて誕生した「シャリマー オーデパルファン」は、サンスクリット語で「愛の宮殿」という意味の官能的なフレグランスです。
アンバーの温かさが気高さを感じさせるこちらの香水は、ゲランの真髄とも言える唯一無二のシグネチャーを味わえます。
香りを手掛けたのは、ゲラン3代目調香師のジャック・ゲラン氏。
官能的なミストをイメージしたトップは爽やかなフローラルを、ベースにはアイリスやジャスミンなど気品ある花々が顔を出し、ラストのバニラやバルサムで存在感のあるラストへと誘います。
主な香料：ベルガモット・アイリス・ジャスミン・ローズ・バニラ・バルサム・トンカビーン
女性におすすめのオリエンタル香水③ディプティック「オーナバティ オードパルファン」75ml/41,800円
ディプティックの創業者である3人のアーティストが、創作活動の原動力として親しんだ庭園からインスパイアされた香水「オーナバティ オードパルファン」。
3人はこの庭園を芸術・植物学・建築が揃う究極の融合体と評しており「オーナバティ オードパルファン」はそんな最高にラグジュアリーな香りを体験的に味わうことができます。
トップは砂漠にある清らかなオアシスのように爽やかなグリーンノート。
徐々にスパイシーな熱を帯びたアンバーノートが溶け合い、オリエンタルで幻想的な香りのコントラストを楽しめます。
主な香料：ベルガモット・プチグレン・ペルーバルサム・イモーテルフラワー・アンバー
女性におすすめのオリエンタル香水④シスレー「イジィア ラ ニュイ オードゥパルファン」30ml/19,580円
感覚を目覚めさせ、個性と魅力を引き出すフレグランス「イジィア ラ ニュイ オードゥパルファン」。
香調は絶妙なハーモニーのフローラルウッディシプレーとなっており、夜を讃えるイブニングフレグランスとして官能的な側面を際立たせます。
こちらは「さまざまな恋愛の感情を表現した香り」というコンセプトの通り、気分を高揚させるトップノートから華やかなフローラルへの変化が揺れ動く女心のようです。
主な香料：ベルガモット・ブラックカラント・マンダリン・カルダモン・ドルナノローズ・フリージア・マグノリア・ラブダナム・アンブロックス・パチョリ・オークモス・バニラ
女性におすすめのオリエンタル香水⑤ドルチェ&ガッバーナ「ザ・ワン ザ・オンリーワン オードパルファム」50ml/15,180円
本物のディーバをイメージしたグラマラスな世界観がテーマのオリエンタル香水、ドルチェ&ガッバーナの「ザ・ワン ザ・オンリーワン オードパルファム」です。
こちらの香調は、人を惹きつけてやまないセンシュアルなオリエンタルフローラルノート。
トップはヴァイオレット・シトラスの活き活きとしたブーケが広がり、やがて魅惑的なコーヒーとジャスミンの意外性のある組み合わせへと変化します。
ラストはバニラが加わり甘いハーモニーを奏でることで、名前の「ザ・ワン」に恥じないオリジナリティ溢れる香りが楽しめるでしょう。
主な香料：ヴァイオレット・シトラス・コーヒー・ジャスミン・バニラ・パチョリ
サンローランの香水モン パリがZARAのオリエンタルに似てる？
ここまで、オリエンタルノートの香水をいくつか紹介してきましたが、ZARAのオリエンタルに似てる香水はある？と思った人はいるはずです。
SNSなどを見ていると、サンローランのベストセラーフレグランス「モン パリ オーデパルファム（30ml/12,980円）」という香水がZARAのオリエンタルに似ているとのこと。
「モン パリ オーデパルファム」は、恋愛の絶頂に酔いしれる香り…というコンセプトがあり、まとう人を新しいオーラと輝きで包み込むようなセンシュアルな香水です。
香調は、めまいがするほど濃厚で甘美なホワイトフローラルシプレー。
ZARAのオリエンタルと同じく、ベルガモットやペアーなどフレッシュな果実から始まり、ホワイトムスクやアンバーの深みのあるノートで締めくくります。
とはいえ「モン パリ オーデパルファム」はストロベリーやラズベリーなど甘酸っぱい果実も含まれているので、より女性らしく刺激的な夜の香りというイメージが強いです。
主な香料：ベルガモット・ペアー・ストロベリー・ラズベリー・ジャスミン・ホワイトピオニー・パチョリ・ホワイトムスク・アンバー
夏の暑い日に使える爽やかな香りのオリエンタル香水はある？
オリエンタルノートの香水は、バニラやアンバーなど甘く重たい香りのものが多いので「夏に使うのは向いてない？」と不安になる人もいるようです。
しかし、オリエンタルの香水は香りの特徴がさまざまなので、夏の暑い日にマッチするフレッシュなオリエンタル香水も販売されています。
たとえば、大人気のオーガニックスキンケアブランドのイソップが販売している「マラケッシュ インテンス オードパルファム（50ml/17,160円）」など。
イソップの香水はユニセックスかつ季節に関係なく使うことができるので、こちらのオリエンタル香水も春夏の温かい時期に問題なく使用できます。
「マラケッシュ インテンス オードパルファム」は、サハラ砂漠の西方に位置する都市マラケシュからインスピレーションを受けた深みのある香りのオリエンタル香水。
ウッディ調のノートがリッチな気分を味わえますが、トップのベルガモットなどフレッシュなフローラルさが特徴的なので比較的重さが残りません。
主な香料：ベルガモット・ネロリ・ジャスミン・ローズ・カルダモン・パチョリ・クローブ・シダーウッド・サンダルウッド
使いやすいロールオンなどオリエンタル香水はバリエーションが豊富
オリエンタルノートの香水は独特で好き嫌いも分かれる香りですが、人と被りにくく個性を発揮できる香りでもあるので「いつもの香水に飽きた…」という人には特におすすめです。
使いやすいロールオンタイプなどオリエンタル香水はバリエーションが豊富なので、使い方や香りの持続時間が気になる人にもマッチします。
こっくりした香りが秋冬の香水というイメージもありますが、今回紹介したように夏に合う商品もあるので、好みのオリエンタル香水を見つけていつもと違う妖艶な女性を演出してみてくださいね。
