さまざまなコスメブランド・ファッションブランドが香水などのフレグランスアイテムを販売していますが「香水は高い・高級」という印象を持っている人は多いですよね。
普段なんとなく使っている香水ですが、高い香水と安い香水がある理由や香水の相場などを詳しく理解している人は少ないのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
など、ブランドの香水が高い理由や相場を徹底解説し、レディースとメンズにわけておすすめの高い香水を一気に紹介します。
高級なブランドの香水で気分を上げたい！大切な人へ特別なプレゼントを贈りたい！という人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。
そもそも高い香水と安い香水があるのはなぜ？どんな違いがある？
まず、高い香水と安い香水があるのはなぜなのか？という素朴な疑問を解決します。
香水は高価なものばかり！と思っている人もいますが、実は香水はブランドによっては安価で販売されているものも多いです。
このように、高い香水と安い香水がある理由・違いについては以下の3つの要因が大きくなります。
- 香料・素材の違い
- ブランド力の違い
- 香料の濃度の違い
高い香水と安い香水がある理由①香料・素材の違い
まず、高い香水と安い香水がある理由は、香水に使われる香料・素材のグレードに違いがあるからです。
基本的に大量に摂取できないもの・人工的に作れないものを香水の原料とする場合、価格が一気に跳ね上がるので香水自体の販売単価も上がります。
特に、ハイブランドやフレグランス専門のブランドは希少価値の高い原料や天然素材など、レベルの高いものを使って他ブランドと差別化をすることが多いです。
高い香水と安い香水がある理由②ブランド力の違い
続いて、ブランド力の違いも香水の値段を上げる原因になります。
ハイブランドの香水は、前述した香料・素材にこだわるだけではなく一流の調講師を雇うなど人材にも多額の費用を投じて香水作りをすることが多いです。
他ブランドにはないオリジナル性・ノートの変化・ブランドイメージの定着など、微細な技術が必要となるので完成した香水自体の価格は必然的に割高になる傾向があります。
そもそも一流ブランドは香水に限らずどんなアイテムも割高になるので、ブランドのイメージを壊さないためにも標準価格自体が高くなっているということを覚えておいてください。
高い香水と安い香水がある理由③香料の濃度の違い
香料の濃度である賦香率（ふこうりつ）が高いことも、香水の値段が高くなる理由の1つです。
香水の種類としてパルファム・オードパルファム・オードトワレ・オーデコロンの順に香料が高くなります。
1番香料の濃度が高いパルファムは賦香率（ふこうりつ）約15～30％と言われており、香りの持続時間が長い分香水自体の価格も高くなることが多いです。
高い香水はいくらから？香水の値段の相場について
高い香水と安い香水があるのはわかったけど、そもそもいくらからが高い香水なの？と思った人は多いはずです。
そこでここからは、高い香水はいくらからなのか？という疑問を解決し、香水の一般的な値段の相場について解説していきます。
多くのブランドが販売している30ml・50ml・75ml・100mlの香水の相場は以下の通りです。
前述したように、パルファムやオードパルファムなど香料の濃度によって数千円の違いはあるものの、上記の金額が一般的な香水の相場となります。
そのため、100mlなら10,000円以上、75mlなら8,000円以上のものが高い香水に該当するという訳です。
たとえば、ランバンのロングセラー香水「ランバン エクラ・ドゥ・アルページュ オード パルファム」は、100ml/15,400円で販売されているので相場より高い香水と言えます。
エルメスやトムフォードなど！香水が高いブランドを7つ紹介
ここからは、高級感のあるパッケージやデザインが印象的な香水が高いブランドを7つ紹介していきます。
今回紹介するブランドは以下の通りです。
- エルメス（HERMES）
- トムフォード（TOM FORD）
- ブルガリ（BVLGARI）
- ディプティック（DIPTYQUE）
- ラルチザンパフューム（L’ARTISAN PARFUMEUR）
- メゾンフランシスクルジャン（Maison Francis Kurkdjian）
- ペンハリガン（PENHALIGON’S）
香水が高いブランド①エルメス（HERMES）
1837年にフランスで誕生したラグジュアリーファッションブランド「エルメス（HERMES）」。
四輪馬車と従者が描かれたロゴが印象的な世界中のセレブたちに愛されるハイブランドです。
エルメス（HERMES）はバーキンやケリーなど、高級なバッグというイメージが強いですが、実はラグジュアリー感満載の高価な香水がたくさん販売されています。
公式オンラインサイトを見ると、100mlのオードトワレやオードパルファムは20,000～40,000円代で販売されているものが多いです。
エルメス（HERMES）は素材のクオリティを重視した商品開発が有名なので、バッグなどの革製品だけではなくフレグランスアイテムへのこだわりも強いということがわかります。
また、エルメス（HERMES）の香水はボトルにレザーが施された商品もあり、中身だけではなく容器にも高級な素材が使われることで必然的に価格が跳ね上がっているんです。
香水が高いブランド②トムフォード（TOM FORD）
アメリカテキサス州生まれの創業者トムフォードが、2005年にドメニコ・デソーレと共に立ち上げたファッションブランド「トムフォード（TOM FORD）」。
トムフォード（TOM FORD）はメンズウェア・レディースウェアだけではなく、コスメアイテムやアクセサリーなどさまざまなファッションアイテムを販売しているエレガンス&クラシカルなハイブランドです。
衣服のイメージが強いトムフォード（TOM FORD）ですが、こだわりのコスメ・フレグランスたちを集めた「トムフォード ビューティー」というコレクションも展開しています。
トムフォード（TOM FORD）の香水はユニセックスで使えるものが多く、ラグジュアリーでセクシーな香りはたくさんの海外セレブから愛されているとのこと。
香水の種類は季節やシーンに合わせて香りを使い分けられるほど豊富ですが、50mlが30,000～50,000円という高価格なものが多いのでかなり厳選して選ぶ必要がありそうです。
香水が高いブランド③ブルガリ（BVLGARI）
イタリアを代表する高級ジュエリーブランド「ブルガリ（BVLGARI）」。
1884年イタリア・ローマで誕生して以来、ティファニーやカルティエと並ぶ宝飾技術&独自のデザインで世界中のセレブやジュエラーたちから絶大な人気と支持を集めています。
香水については意外にも歴史が浅く、ブランド初の香水「オー・パフメ オーテヴェール」が作られたのは1993年とのこと。
以来、メンズ香水の定番「ブルガリ プールオム」などが誕生し、日本でも高級香水と言えばブルガリ（BVLGARI）というイメージが強くなりました。
「ブルガリ プールオム」は50mlが20,000円以内で購入できますが、公式オンラインサイトを見ると30,000円越えの高級フレグランスも多く10～20代の若い世代には手が届かない…と思う人が多いようです。
香水が高いブランド④ディプティック（DIPTYQUE）
1960年代のパリ・サンジェルマン地区で出会った3人のアーティストが作り上げたフレグランスブランド「ディプティック（DIPTYQUE）」。
異なるジャンルのクリエイティブな考えを持つ3人の好奇心は、他ブランドにはないアーティスティックなフレグランスアイテムを生み出しています。
ディプティック（DIPTYQUE）は創業者たちの思い出の地、サンジェルマン通り34番地をオマージュした香りや、実在したパリのナイトバーを彷彿とさせる香り・ベトナムの海辺の町ドソンをイメージした香りなど、思い出や経験から生み出された独自の香りのフレグランスが多いです。
価格は75mlで20,000円台のものが多くエルメスやトムフォードに比べると安く感じますが、一般的なフレグランスブランドより高価なのでプレゼントとして大切な人へ贈るのもおすすめできます。
香水が高いブランド⑤ラルチザンパフューム（L’ARTISAN PARFUMEUR）
フランス語で「香りの職人」を意味する「ラルチザンパフューム（L’ARTISAN PARFUMEUR）」は、1976年に生まれた自然の美しさと職人技術を感じさせるアーティスティックな香りが自慢のフレグランスブランドです。
ラルチザンパフューム（L’ARTISAN PARFUMEUR）の香水は、卓越した調講師たちが香料のハーモニー・構造・肌の上での変化など、さまざまな観点から絶妙な計算を施しています。
最高の香りを追い求める姿勢はまさに「香りの職人」。
世界中の香りファンを飽きさせることなく、日々パイオニアの精神を磨き続けているブランドなんです。
スモーキーブラックのボトルはミステリアスで高級感があり、100mlで30,000円近くの商品が多いので自分への贅沢なご褒美として購入するのも良いでしょう。
香水が高いブランド⑥メゾンフランシスクルジャン（Maison Francis Kurkdjian）
調講師のフランシス・クルジャンと代表取締役となるマーク・チャヤが出会い、2009年にフランスのパリで誕生したフレグランスブランド「メゾンフランシスクルジャン（Maison Francis Kurkdjian）」。
香りのコレクションは男性女性関係なく使えるユニセックスなものが多く、軽やかでフレッシュな香りから芳醇で深みのあるものまで五感に訴えかける独特な香りの商品を生み続けています。
水のフレッシュさと洗い立てのシャツのような清々しさを残す「アクア コレクション」や、バラの香りが苦手な人々をも魅了する「ア ラ ローズ コレクション」など、繊細で優美な香りのコレクションが多いです。
香りへのこだわりが強い分お値段はかなり高く、人気の「アクア ユニヴェルサリス オードトワレ」は少量の35mlでも20,000円以上となっています。
香水が高いブランド⑦ペンハリガン（PENHALIGON’S）
1870年、イギリスの理髪店から誕生した「ペンハリガン（PENHALIGON’S）」は、王室より「英国王室御用達」の称号を与えられた数々の素晴らしい香りを生み出したフレグランスブランドです。
ペンハリガン（PENHALIGON’S）は創業当時からのクリエイティブな香り作りへの精神は変わっておらず、伝統的な枠組みにとらわれすぎないエレガンスで現代らしい表現の香水を提供し続けています。
神話のようなストーリー性を持つ「ブリティッシュ テイルズ コレクション」や、歴史的な船着き場での冒険をイメージした「トレード ルート コレクション」など、独創的な香りのシリーズが多く香水ファンを飽きさせることはありません。
ただし、少量の30mlでも20,000円以上するものが多いので、店頭でテスターを試して香りを吟味してから購入することをおすすめします。
レディースにおすすめの高いブランド香水3選
レディースにおすすめの高い香水①トムフォード（TOM FORD） ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ
イタリア・リビエラ地方にある地中海にインスパイアされた「ネロリ・ポルトフィーノ オード パルファム スプレィ（10ml/12,100円・30ml/25,850円・50ml/38,500円）」。
モデルとなったポルトフィーノは創業者のトムフォードが強烈な記憶と感情を覚えた土地と言われており「私を魅了し続けている特別な場所」と言わしめるほどの思い出を香りで見事に再現しています。
香調はポルトフィーノのクールなそよ風と青々と茂るフレッシュな木々をイメージしており、ネロリやベルガモットがメインの少しビターでクールな香りです。
口コミを見ると「ほんのり苦味もあるがとても調和されている」「夏にぴったりのネロリの香りに虜になりました」「さっぱりした心地よい香りが続きます」などの意見があり、フレッシュな香りはポルトフィーノを連想させる夏の日に合うようですね。
レディースにおすすめの高い香水②ペンハリガン（PENHALIGON’S） ルナ オードトワレ
ギリシャ神話の女神をイメージして作られたロマンティックな香水「ルナ オードトワレ（30ml/16,390円・100ml/33,550円）」。
こちらの香水はゼウスの息子エンディミオンとの恋の物語がテーマとなっており、爽やかなフローラルグリーンの香調が至福の時間へと誘います。
トップはベルガモットオイル・プリモフィオーレレモンオイル・ビターオレンジオイルの清々しさが広がり、ミドルのローズアコード・ジャスミンペタルアコード・ジュニパーベリーオイルで繊細な花々の香りを。
ラストのバルサムモミ・アンバーグリス・ムスクで徐々にウッディ調に変化し、センシュアルな深みとソフトな香りを同時に楽しむことができます。
口コミには「誰とも被ることのない上に忘れられない香り」「見た目も香りも素敵な香水」という良い意見がある一方、やはり「お値段がネックでなかなか購入に踏み切れなかった」など、値段に対するマイナスな意見も多々ありました。
レディースにおすすめの高い香水③ラルチザンパフューム（L’ARTISAN PARFUMEUR） ソレイユ ド プロヴァンス オードパルファム
太陽（ソレイユ）が降り注ぐプロヴァンス地方の風景とミモザにインスピレーションされた香水「ソレイユ ド プロヴァンス オードパルファム（100ml/26,180円）」。
こちらの香水はミモザの花と黄色のカラーへのオマージュとして作られており、調香師のダフネ・ブジェが南フランスの温かさを表現した笑顔溢れるフレグランスです。
トップはレモン・ベルガモット・ピンクペッパーで活き活きとしたノートを、ミドルはミモザ・イランイラン・サニーアコードでフローラルグリーンの優しさを。
そして、ラストのベンゾインサイアム・ブルボンバニラ・ムスクで光り輝く温かい太陽の温もりを表現しています。
口コミには「太陽が照りつける夏にぴったりの香り」「華やかで明るく元気になれそうな香り」など、気分を上げたいときにおすすめでき季節的には春夏の温かい時期によく合うようです。
イソップなどメンズにおすすめの高いブランド香水3選
メンズにおすすめの高い香水①トムフォード（TOM FORD） タバコ・バニラ オード パルファム スプレィ
イギリス・ロンドンの紳士クラブを思わせるモダンで贅沢なメンズのためのフレグランス「タバコ・バニラ オード パルファム スプレィ（30ml/25,850円・50ml/38,500円）」。
「何から何まで完全に男性的」と言わしめるこちらの香水は、トムフォードがクラシックなフレグランスのジャンルを新しく作り変えたセクシーな大人の男性に似合う香水です。
トップはタバコの葉のエッセンスが強く、ミドルはトンカビーン・バニラ・カカオで甘くクリーミーな香りを。
ラストはドライフルーツと甘い樹液の香りで落ち着いたウッディ系のニュアンスを残します。
口コミには「色っぽくて苦くて甘い大人の香り」「大人っぽくて艶のある香りだと思います」など、セクシーでアダルトな香りが好みの人には高評価でしたが、メンズ向けの香水なので「若い女性には使いにくいかなと思いました」という気になる意見もありました。
メンズにおすすめの高い香水②イソップ（Aesop） イーディシス オードパルファム
華やかなフローラルの香りが徐々にスパイシーへと変化する深みのあるイソップの香水「イーディシス オードパルファム（50ml/23,870円）」。
こちらの香水は湿った土・乾いた森をイメージして作られており、アンバー調の香りが心と身体を癒していくリラックス・リフレッシュしたいときにぴったりのフレグランスです。
トップはプチグレン・ブラックペッパー・フランキンセンス、ミドルはクミン・シダー・フランキンセンス、ラストはサンダルウッド・シダー・ベチバーとなっており、落ち着くウッディの優しさに心が浄化されること間違いありません。
口コミを見ると「秋冬に合う幸せで安心する香り」「この香りに包まれて寝るのが一日のご褒美」という意見がある一方「香りの好みはわかれると思います」「40代以降の方に似合いそうなとっても渋い香り」などの意見もあり、年齢によっては香りの合う合わないがありそうです。
メンズにおすすめの高い香水③メゾンフランシスクルジャン（Maison Francis Kurkdjian） アクア ユニヴェルサリス オードトワレ
フレッシュで清らかに香るすべての人のためのフレグランス「アクア ユニヴェルサリス オードトワレ（35ml/21,450円・75ml/37,400円・200ml/73,700円）」。
「普遍的な水」「万能の水」という意味があるこちらの香水は、素肌と衣服を繋ぐメゾンフランシスクルジャン（Maison Francis Kurkdjian）の「アクア コレクション」を代表する人気フレグランスです。
トップはレモン・オレンジフラワーのフレッシュさが広がり、ミドルからラストはスズラン・カラブリア産ベルガモット・シチリア産セドラ・ムスクが合わさることでフローラルでもムスキーでもない不思議な心地良さを感じます。
口コミには「爽やかさと優しさを兼ね備えている香り」「季節問わず使えてオフィスでも違和感なかそう」「パートナーと一緒に使いたい」など、シトラスベースのフレッシュな香りに男女関係なく良い意見が多くありました。
人気のトムフォードの香水が高い理由を徹底解説
先ほど香水が高いブランドを7つ紹介しましたが、最近は高級感のあるトムフォード（TOM FORD）の香水が特に人気です。
そこでここからは、人気のトムフォード（TOM FORD）の香水が高い理由について詳しく解説していきます。
トムフォード（TOM FORD）の香水が高い1番の理由は、前述の「高い香水と安い香水がある理由」で解説したように香料・原料へのこだわりです。
たとえば、エキゾチックな香りでブータンの寺院を表現した「ウード・ウッド オード パルファム スプレィ」では、調香師が備えている原料のなかでも特に希少で高価なウード・ウッドを贅沢に使用しています。
基本的にトムフォード（TOM FORD）の香水は原料価値が高いものを使用することが多いので、他ブランドにはない独特の風味と余韻を感じられる分商品自体の価格も割高になりやすいんです。
また、トムフォード（TOM FORD）の香水は製造方法や配合へのこだわりも強く、原料の割合などを細かく計算しているので完成までにかなり時間をかけて作られています。
さらに、シンプルでスタイリッシュなボトルデザインやブランド力もあるので、高級ブランド・トムフォード（TOM FORD）に合う価格帯となると、現在の香水のように高めの価格設定になるという訳です。
香水が高い理由を知りたいなら知恵袋などの意見も参考に！
今回は、高い香水と安い香水の違いや香水の相場、おすすめの高級・高いブランド香水をたくさん紹介しましたが、香水が高い理由をさらに掘り下げたいなら知恵袋などの意見を参考にするのも良いでしょう。
トムフォードの香水が高い理由を解説したように、香水はブランドによって配合や製造方法が異なります。
お気に入りの香りやブランドがあるなら、さまざまな情報を取り入れることで香水に対する知識をより深めることができますよ。
コメント