シプレーとは?その由来や魅力をわかりやすく解説

香り紹介

シプレーとは、フランス語で「キプロス」を意味する“Chypre(シプレ)”に由来するフレグランスの分類のひとつです。
古くから愛される香りのスタイルであり、独特の深みと上品さが特徴とされています。
この記事ではシプレーの基本的な特徴や選び方のポイントなどをわかりやすく解説します。

シプレーの主な特徴

シプレー系フレグランスには、柑橘系の爽やかなトップノート、フローラルやグリーン系のミドルノート、そしてウッディやモッシーなベースノートが組み合わさることが多いです。
このようなノート構成によって、深みのあるエレガントな雰囲気が演出されます。
さらに、長い歴史を通じて多くの名香水がシプレー系として誕生しており、クラシカルなイメージを持ちつつもモダンに進化し続けています。

  • トップノート:主にベルガモットなどの柑橘系
  • ミドルノート:フローラルやグリーン系が中心
  • ベースノート:オークモス、パチュリ、ラブダナムなどで深みを演出

シプレーの由来

シプレーの由来は、キプロス島の特産品であったレジンや樹木の香りがヨーロッパで珍重され、その香りを再現するために作られたフレグランスが「Chypre」と呼ばれるようになったことに始まるといわれています。
その後、1917年にフランスの調香師フランソワ・コティが発表した香水「Chypre de Coty」が大成功を収めたことで、シプレーはフレグランスの一大ジャンルとして確立しました。

シプレーを選ぶ際のポイント

シプレーを選ぶ際のポイントとして、まずは上品でクラシカルなイメージを求める方におすすめであることが挙げられます。
ウッディな深みが好きな方はベースノートに着目し、よりフローラルな香りを楽しみたい方はミドルノートにローズやジャスミンなどが含まれるかチェックするとよいでしょう。
また、試香の段階ではトップノートだけでなく、ミドルからベースノートまで時間をかけて確認することが大切です。

シプレーの香りは時代を超えて受け継がれており、その深みある芳香は多くの人を魅了し続けています。
爽やかな柑橘と重厚なウッディが織り成す唯一無二のハーモニーを、ぜひ一度体験してみてください。

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