香水に使われている香料をチェックしたときに、アンバーが入っていることがよくありますよね。
よく聞く香料のひとつですが、具体的にアンバーとはどんなもののことを言うのでしょうか。
そもそもアンバーはどんな香りがするのか、種類は複数あるのかなど、香水を選ぶうえで知っておきたいことはいろいろあります。
また、アンバーとムスクの違いもおさえておくと、香水選びがよりスムーズになって便利です。
それ以外にも、アンバーが入っている香水を選ぶときのポイントも、おさえておくのがおすすめです。
ほかにも、具体的にアンバーが入っている香水の中で、どれがおすすめなのかも知りたいですよね。
そこで今回は、アンバーのおすすめ香水7選とあわせて、アンバーの香りの特徴やアンバーが入った香水の選び方を紹介します。
- そもそも香水にも使われるアンバーってどんな匂い?ムスクとの違いは?
- アンバー系の香水の選び方は?失敗しないポイントを紹介
- 【メンズ・レディース】アンバーの香りがするおすすめ香水7選!
- 伽羅の香りをアンバーとブラックオーキッドが引き立てる「ジョーマローン ダーク アンバー&ジンジャー リリー コロン インテンス」
- 爽快なウッディアロマティックな香り「ディオール ソヴァージュ オードゥ トワレ」
- オリエンタルスパイシーアンバーの香り「ラルチザン パフューム アンバー エクストリーム」
- ウッディアンバーの香り「メゾン マルジェラ フレグランス レプリカ オードトワレ バイ ザ ファイヤープレイス」
- 甘く優しい輝きを秘めた香水「ジルスチュアート ジルバイ ジルスチュアート オードトワレ」
- 五感を包み込む安息の香り「トム フォード ビューティ ウード・ウッド オード パルファム スプレィ」
- センシュアルでフレッシュな香り「イヴ・サンローラン リブレ オーデトワレ」
- 甘く魅惑的なアンバーの香りは大人っぽい香りの香水が欲しい人におすすめ!
そもそも香水にも使われるアンバーってどんな匂い?ムスクとの違いは?
アンバーとはどんな香りなのか、ムスクとの違いとあわせてくわしく説明します。
香水によく使われているアンバーってなに?どんな種類がある?
本来、アンバーはマッコウクジラの調から排出される結石のアンバーグリスを原料とした香料でした。
しかし、現在では天然のアンバーは希少なこともあり、降水に使われる香料のほとんどが合成香料になります。
基本的に、アンバーは天然のアンバーグリスと合成香料の2種類に分かれます。
アンバーグリスの香料は少量でも香水全体の香りを引き立たせ、長持ちさせてくれることもあり、オリエンタル系やシプレー系の香水によく使われます。
また、天然のものは高級な香水に使われることが多いです。
アンバーグリスを再現した合成香料は、樹木の樹脂を使用していることもあるため、ウッディアンバーの香りと表現されることもあります。
動物性のアンバーグリスは甘くパウダリーで、仄かな塩気を感じる独特な官能的でセクシーな雰囲気のある香りです。
合成香料のアンバーは、あわせる香料によって香りが変わってくるため、香水ごとに具体的な香りを確かめておきましょう。
ムスクとアンバーの香りは似ている?どんな違いがあるの?
アンバーもムスクも本来、死んだ動物から採れる香料という共通点があり、現在ではどちらも天然のものは希少です。
どちらかというとアンバーの方が重たくて深みがあり、ムスクはパウダリーな雰囲気があります。
使われている種類によっても違いますが、動物性のアンバーは塩気を仄かに感じるのが特徴です。
アンバー系の香水の選び方は?失敗しないポイントを紹介
香水の中でもアンバー系のものを選ぶときのポイントについて、くわしく説明します。
あわせる香りで雰囲気が変わる!アンバー系の香水の選び方は?
アンバーは合成香料が主に使われているということもあり、香水ごとに香りの出て着方が大きく変わってきます。
ウッディな香りからスモーキーな香り、アニマル系の香りなど、調香師の裁量によって調合方法はさまざまです。
そのため、アンバーの香りがする香水を選ぶときには、トップノートからラストノートまでの香りの流れをチェックするのが大切です。
商品説明や口コミをチェックし、アンバーの香りの出方や香りの強さなどを調べましょう。
アンバー系の香水を選ぶときには実際に香りをチェックしたほうがいい?
香水に使われているアンバーの香りには幅があるため、実際にテスターを使って香りをチェックするのがおすすめです。
その場合、つけたての香りだけでなく、時間を置いて出てきたアンバーの香りもチェックしましょう。
アンバーとほかの香料の重なりを調べることで、より好みの香りを選べます。
【メンズ・レディース】アンバーの香りがするおすすめ香水7選!
アンバーの香りがするおすすめ香水7選を、くわしく紹介します。
伽羅の香りをアンバーとブラックオーキッドが引き立てる「ジョーマローン ダーク アンバー&ジンジャー リリー コロン インテンス」
こちらは、日本の伝統である香道で重んじられる貴重な伽羅の香りが特徴の香水です。
伽羅に清らかで妖美なブラックカルダモンやブラックオーキッド、アンバーの香りが合わさっています。
トップノートはブラックカルダモン、ジンジャー、ピンクペッパー、ハートノートがブラックオーキッド、ジャスミン、ウォーターリリー、ローズ、ベースノートがキャラ インセンス、ブラックアンバー、サンダルウッド、パチョリ、レザーです。
ブラックカルダモンと砂糖漬けにされたジンジャー、ピンクペッパーのスパイシーな香りから始まり、爽やかなリリーやダークで官能的なブラックオーキッドなどのフローラルな香りが重なります。
ラストで、甘く神秘的なアンバーやスモーキーなレザーが漂います。
爽快なウッディアロマティックな香り「ディオール ソヴァージュ オードゥ トワレ」
こちらは、メンズ向け香水の中でもとくに人気がある香水のひとつです。
広大な団地にインスパイアされた力強い香りの香水で、シトラスの香りをアンブロクサンやエレミ、ウッドなどのアンバリーで高貴な香りが支えています。
トップノートはベルガモット、コショウ、ミドルノートは花椒、ラベンダー、ピンクペッパー、ベチバー、パチョリ、ゼラニウム、エレミ、ラストノートがアンブロクサン、シダー、ラブダナムです。
アンブロクサンとはアンバーグリスを再現した合成香料で、波しぶきのようなマリンウッディノートの香りがします。
日にさらわれた流木のような高貴を仄かにおびたアンブロクサンの香りが、ゆったりと最後まで漂います。
オリエンタルスパイシーアンバーの香り「ラルチザン パフューム アンバー エクストリーム」
こちらは、貴重な香料を惜しみなく使い、東洋のお香やスパイスにバニラやトルコのバラをブレンドした香水です。
アジアの魅惑的なダンスのような情熱を秘めた香りで、スパイシーなヘッドノートの後から、バニラやトンカビーンの甘い香りが重なります。
トップノートはカルダモン、ナツメグ、シナモン、ペッパー、ミドルノートがパチョリ、ターキッシュローズ、ラストノートがベンゾイン、サンダルウッド、ムスク、トンカビーン、バニラです。
究極のアンバーという意味を持つ名前の香水で、つけたてからたっぷりとしたドライなスパイスの香りから始まります。
甘やかで豊かなスパイスの香りからサンダルウッドなどのお香のような香りに変化し、徐々にアンバーやパウダリーなバニラなどの香りと現れきます。
ウッディアンバーの香り「メゾン マルジェラ フレグランス レプリカ オードトワレ バイ ザ ファイヤープレイス」
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こちらは、真冬のフランス山岳シャモニーの朝、真冬に暖炉の暖かさに包まれる心地よさを表現した香水です。
凍てつく景色を白く覆うかのように降る雪を窓から眺めながら、ぱちぱちと音を立てて燃える炎のほっとする温かさと暖炉にくべられたチェスナッツの仄かな香りを想起させます。
トップノートがピンクペッパーエッセンス、オレンジフラワーアブソリュート、クローブオイル、ミドルノートはチェスナッツアコード、ガイアックウッドオイル、ジュニパータールオイル、ベースノートがバニラアコード、ペルーバルサムレジノイド、カシュメランです。
木のぬくもりを感じさせる温かく甘いウッディアンバーな香りの香水で、寒さの中で際立つ暖かさを再現しています。
甘く優しい輝きを秘めた香水「ジルスチュアート ジルバイ ジルスチュアート オードトワレ」
こちらは、天然香料を贅沢に配合した、クリスタルフルーティフローラルの甘く爽やかな香りの香水です。
甘さの中にも爽やかさやフルーティさが入っている香水で、幅広い女性が使いやすくなっています。
トップノートはカシス、ペア、グリーンアップル、レモン、アクアティックグリーン、ミドルノートがブルガリアンローズ、ガーデニア、ピオニー、ミュゲ、インディアンジャスミン、マグノリア、チュニジアオレンジフラワー、ラストノートがムスク、サンダルウッド、シダーウッド、アンバー、バニラです。
甘くみずみずしいフレッシュな果実の香りから始まり、フローラルブーケの可憐な香りがミドルで現れ、優しく深みのあるムスクやアンバー、バニラなどの香りに落ち着きます。
五感を包み込む安息の香り「トム フォード ビューティ ウード・ウッド オード パルファム スプレィ」
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こちらは、希少なウードやエキゾチックなスパイス、カルダモンのリッチでダークな香りの香水です。
お香に使われる高価なウード・ウッドを使用した香水で、エキゾチックな雰囲気にスモーキーな香りや暖かみのある香りが漂います。
トップノートはローズウッド、カルダモン、ミドルノートはウード・ウッド、サンダルウッド、ラストノートがベチバー、トンカビーン、アンバーです。
ローズウッドやカルダモンのエキゾチックな香りに、ウード・ウッドやサンダルウッドなどのドライでスモーキーな香りが広がり、トンカビーンやアンバーがぬくもりとセンシュアリティーを添えています。
センシュアルでフレッシュな香り「イヴ・サンローラン リブレ オーデトワレ」
こちらは、マスキュリンなラベンダーとフェミニンなオレンジブロッサム、透明感のあるホワイトティーの香りが特徴の香水です。
軽やかで飾らない自由を表現した香りで、メンズ向けですが女性でも使いやすくなっています。
トップノートはベルガモット、フランス産ラベンダー、ミドルノートはモロッコ産オレンジブロッサム、ジャスミン、ホワイトティーアコード、ラストノートがムスク、バニラ、アンバーグリスです。
ラストノートのバニラとアンバーの柔らかな香りが、オレンジブロッサムの蜜のような甘さと調和します。
甘さはありますが、トワレということもあり、軽い使い心地で重くなりすぎず、さらっとまとえる香水です。
甘く魅惑的なアンバーの香りは大人っぽい香りの香水が欲しい人におすすめ!
アンバーは甘く魅惑的な香りが特徴ですが、種類ごとに香りが微妙に違ってきます。
そのため、香水を選ぶときにはどんな香りがするのか、口コミなどを利用して調べるのがおすすめです。
文字だけの情報だと香りが分かりにくいことも多いこともあり、アンバーの香りにこだわりたいときには、テスターを利用して香りをチェックしてみましょう。
気になる香水が近くのお店にないときには、口コミを具体的に調べて、内容量が少ない香水を購入してみてください。
また、アンバーは基本的にラストノートに使われる香料のため、つけたての香りだと雰囲気が分かりにくいです。
そのため、テスターを使って香りを確かめるときには、つけたての香りだけでなく、時間が経ったときの香りまでチェックするのが大切です。
今回紹介したことを参考に、アンバーの香りの香水を試してみてください。