ゲランの歴史的名香である「アプレロンデ」は、自然の美しさを感じさせる、繊細でロマンティックな香りを楽しめる香水。
今回はそんなアプレロンデの香りの紹介と、アプレロンデに似ているといわれるゲランの「ルールブルー」との違いを解説していきます。
気になっていた方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
アプレロンデってどんな香水なの?
「レジェンダリーフレグランス アプレロンデ オーデトワレ」は、1906年にゲランの三代目調香師ジャック・ゲランによって調香された歴史ある香水です。
「レジェンダリーフレグランス」というコレクションは、ゲランの約200年の歴史の中で作られた1,100種類以上の香水の中でも、特に時代を彩ってきた名香を集めたコレクション。
一時は販売終了となっていましたが、2021年にゲランを象徴する逆さハートのボトルキャップが付いたボトルになって復活し、再び話題となりました。
アプレロンデとは、フランス語で“にわか雨の後で”という意味。
その名の通り、突然の嵐が過ぎ去った後の美しい情景がテーマとなっています。
その香りは、森の中で太陽の光が顔を出し、草花に残った雨露がきらきら輝いているかのような、繊細でロマンティックな雰囲気。
パウダリーで奥ゆかしい花々のブーケが甘いバニラの香りで包まれ、まるで水彩画のように儚く繊細な雰囲気を醸し出しています。
ルールブルーとの違いは?香りを徹底解説!
ここからは、アプレロンデの香りの特徴と、アプレロンデに似ているといわれる「ルールブルー」という香水との違いについて解説していきましょう。
アプレロンデってどんな香り?
アプレロンデはシングルノートなので大きな香りの変化はなく、バイオレットとアイリスを基調とした香りが特徴です。
その繊細で品のある花のブーケを、やわらかく甘いバニラが温かく包み込んでいます。
バイオレットは、グリーンノートのみずみずしさと、甘いパウダリー感を併せ持つ香りです。
透明感抜群で、雨露で濡れた花びらのように新鮮で上品な香りを楽しめます。
アイリスは、根茎から抽出されているためウッディ感があり、そこに石鹸のようなパウダリーな香りが重なるのが特徴。
エレガントでありながら気取りすぎない、心地よい雰囲気を醸し出します。
また、アニスシードというセリ科のスパイスがアクセントにプラス。
甘くスパイシーで爽やかな空気感を持ったアニスシードは、エキゾチックな雰囲気も持ち合わせているのでさりげなく個性もプラスしてくれます。
そして、すべてを包み込むような甘くクリーミーなバニラも特徴的。
清楚でありつつアンニュイで、ロマンティックな印象を与えてくれます。
ゲランのルールブルーとの違いは?
「ルールブルー」は、アプレロンデと同様にレジェンダリーフレグランスコレクションのひとつ。
使用香料がアイリス・バイオレット・バニラとアプレロンデと香りの構成が似ており、この2つを日替わりで愛用しているという方も多いといわれます。
アプレロンデとの違いは、ルールブルーではトップノートにベルガモット・ネロリのフレッシュさがあり、次第にアイリス・バイオレット・バニラの落ち着いた高貴な香りへ変化していくことです。
アプレロンデが淡く儚い雰囲気であるのに比べ、ルールブルーは少しクラシカルで、品格のある雰囲気となっています。
似ているようで与える印象が違う2つの香りを、ぜひ実際に嗅いで確認してみてくださいね。
繊細な香りが復活!ゲランの香水アプレロンデをチェックしてみよう
ゲランのアプレロンデは、奥ゆかしい花々のブーケを温かみのあるバニラがやさしく包み込んだロマンティックな香り。
清楚なその香りは女性の美しさを引き出し、上品で透明感あふれる雰囲気を醸し出してくれるようです。
他にないアプレロンデだけの繊細な香りを、ぜひ一度試してみてくださいね。